その他

2026.06.21 07:00

イラン、ホルムズ海峡「封鎖」発表──レバノン攻撃の継続が理由、米国は封鎖否定

Photo by Alex Wong/Getty Images

Photo by Alex Wong/Getty Images

イランの統合軍司令部は米国時間6月20日、国営メディアが報じた声明で、ホルムズ海峡の封鎖を発表した。その理由は、イスラエルがレバノンに対する攻撃を継続しているためだとしている。同海峡は、数日前に再開されたばかりだった。

イラン統合軍司令部が封鎖を発表、米は「証拠なし」と否定

J・D・ヴァンス副大統領は、イランがホルムズ海峡を封鎖したとの見方を否定。封鎖を示す「いかなる証拠も確認していない」と述べた。

ヴァンスは、FOXニュースの番組において、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道について、懐疑的な見方を示した。WSJはイランの治安当局者の話として、米国がレバノンでの戦闘を終結させなかったことを理由に同海峡を封鎖したと報じている。戦闘の終結は、今週ドナルド・トランプ大統領とイランが署名した覚書の条件となっていた。

「イランがいまだにホルムズ海峡を封鎖しているという証拠は、こちらでは確認できていない」とヴァンスは述べた

ヴァンスは、スティーブ・ウィトコフ特使とジャレッド・クシュナー特使との会話から得た認識として、「事態は順調に進んでおり」「海峡は現在開放されている」と述べた。

イスラエルとヒズボラ、6月19日に停戦で合意したものの20日には頓挫

WSJによれば、イスラエルとヒズボラは6月19日に停戦で合意したが、両者が攻撃を交わしたことで6月20日までに頓挫した。記事はまた、イスラエルがヒズボラを打倒するまでレバノンに部隊を駐留させる方針であることにも言及した。

米イラン、6月21日にスイスで実務レベル協議へ

米国とイランの外交官は、パキスタンとカタールの仲介による実務レベル協議のため、6月21日にスイスで会談する予定だ。緊張はそれを目前に控えた中で高まっている。ヴァンスはFOXニュースに対し、トランプは「この交渉において、過去1年半のイランとの関与で得たものを失うつもりはない」とも述べた。

イランの統合軍司令部は、声明で次のように述べた。「この措置は、敵による約束違反に対する最初の対応であることを想起されたい。侵略が続くならば、敵に約束を履行させるため、次の段階の措置が計画され実行されることになる」。

米国とイランの和平合意に関する直近の動向

ホルムズ海峡の封鎖は、米国とイランの和平努力に生じた最新の亀裂だ。両者は6月19日、スイスでの会談予定を中止した。その後トランプは、イランは「終わりだ(FINISHED)」と述べ、和平合意から「金は一切得られない」とした。

和平合意は、米国とイランが未解決の事項を交渉するための60日間を設定し、両国および同盟勢力の軍事行動の停止を求めている。この合意は、60日間の期間中、イランがホルムズ海峡を通行料なしで再開することを求めていた。トランプは合意をめぐり超党派の厳しい精査に直面しており、議員は制裁解除、イラン復興向けの3000億ドル(約48.3兆円。1ドル=161円換算)の資金供与、そして同国の核能力について懸念を表明している。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事