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食&酒

2026.06.21 17:00

世界的品評会IWSCが選出した米国のシングルバレルバーボン最高峰4選と驚異の97点

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シングルカスク(単一樽)のバーボンは、樽出し強度のまま、アメリカン・バーボンのフルフレーバーを切り取ったスナップショットだ。

インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC:International Wine & Spirit Competition)のアメリカン・ウイスキー審査では、4本のシングルカスク・バーボンが最高栄誉を獲得した。そのラインナップは、19世紀のケンタッキー由来のハイライ・レシピから、ミシシッピ川の艀(はしけ)で熟成させたウイスキー、ネバダのエステート(自営)ファーム、そしてテネシーの小規模な家族経営蒸溜所まで多彩だ。これらはいずれも傑出した品質を誇る。以下に簡単な背景とテイスティングノートを記す。

フレイ・ランチ蒸留所、イノーギュラル・バッチ1、10年熟成ストレート・バーボン・ウイスキー、51% ABV、750ml。スピリット・ゴールド 97/100点

フレイ・ランチは、アメリカン・ウイスキーの世界でも数少ない真のグレイン・トゥ・グラス(穀物栽培からボトリングまでを一貫して行う)蒸溜所の1つである。フレイ家はネバダ州ファロンにある同じ土地で、5世代にわたり農業を営んできた。場所はリノの東約60マイル、ラホンタン・バレーの高地砂漠地帯だ。5代目の農家であり蒸溜所創業者でもあるコルビー・フレイは、2002年にウイスキー用穀物の栽培を開始し、2014年に蒸溜を始めた。

フレイ・ランチのウイスキーに使われるトウモロコシ、ライ麦、小麦、大麦は、粒の1つひとつまですべて牧場内で栽培される。大麦は敷地内で製麦され、製粉、糖化、蒸溜、熟成、ボトリングまで同じ敷地内で完結する。ラインナップに外部から調達した原酒(ソースド原酒)は一切含まれていない。

もう1つの決定的な要素が、ネバダ北部の気候である。夏の日中の気温は38度を超え、冬の夜は氷点下を大きく下回る。日較差によってウイスキーは一般的なケンタッキー熟成よりも深く木材へ入り込み、乾燥した砂漠の空気が蒸発を強く促す。

コルビー・フレイは、この気候でのウイスキーのピーク熟成年数は8〜10年だと以前から主張してきた。倉庫には毎年、より長期熟成の樽が少量確保されるが、木香が支配的になり始める前に、大半の原酒は抜き取られる。

イノーギュラル・バッチ1の10年熟成リリースは画期的な節目となる。これはフレイ・ランチにとって初の公式な「10年熟成表記」のバーボンであり、これまでボトリングした中で最も長期熟成の表現だ。2015年1月から2016年4月に仕込まれた樽から選び、#4チャーの胴部に#3チャーの鏡板を組み合わせた樽を使用している。4グレインのフラッグシップ・マッシュビルは、非遺伝子組み換え(non-GMO)コーン66.6%、カナダ産ウィンター・ライ11.4%、ソフト・ウィンター・ウィート10%、2条大麦麦芽12%で構成される。

ノンチルフィルターで、102プルーフでボトリングし、シングルバレル形式でリリースされる。このリリースは、砂漠の熟成庫が最高の仕事をするにはほぼ10年が必要だというフレイの見立てを、ほぼそのまま体現している。97点はこのグループでの最高得点だ。

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