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AI

2026.06.28 09:00

AIは規制当局が追えない速度で進化、政府は公開後の後追いを強いられる

Koshiro K - stock.adobe.com

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6月のある3日間だけ、一般ユーザーは「Fable 5」と呼ばれるモデルを利用できたが、その後、連邦政府がアクセスを停止した。

Fable 5 はAnthropicの最高性能モデルではない。最も高性能なのは「Mythos 5」で、同社はこのモデルを限定公開にとどめている。だがAnthropicは Fable 5を「Mythos級」と表現し、これまで一般ユーザー向けに提供してきたどのモデルよりも高い性能を発揮し、特にソフトウェア工学と科学研究において強みがあると説明していた。同社はまた、安全策(ガードレール)が外されれば、その同じ能力の一部が悪用されかねないことを認めていた。

公開から3日後、政府は国家安全保障を発動し、Anthropicの外国籍従業員も含めた外国籍ユーザーによるアクセスを禁じる輸出規制を発令した。Anthropicはユーザー一人ひとりの遵守状況を証明できなかったため、全ユーザーのアクセスを遮断した。

政府を動揺させるモデルは、MythosとFableで終わりではないだろう。AI開発はすでに、規制当局が追いつけない速度で進む段階に達しており、前のモデルへの対応策がまとまる前に、次の新たな能力が登場している。

Google DeepMindが発表した論文は、この先の展開を見通そうとするものである。「From AGI to ASI」と題されたこの論文は、長年この分野の目標とされてきた汎用人工知能(AGI)から、機械の能力が人間を凌駕する領域である人工超知能(ASI)への道筋を描き出している。1年前であれば、こうした議論は推測の域を出ないと受け止められたかもしれない。だがFable 5の短期間の公開によって、議論は具体的な手がかりを得た。

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翻訳=酒匂寛

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