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2026.06.21 09:00

約6118億円調達見通しの大型IPO申請、インドの富豪アンバニ率いるジオ・プラットフォームズ

ムケシュ・アンバニ(Prodip Guha/Getty Images)

ムケシュ・アンバニ(Prodip Guha/Getty Images)

地政学的緊張の中で延期されてきたジオ・プラットフォームズ(Jio Platforms)のIPO(新規株式公開)では、約38億ドル(約6118億円。1ドル=161円換算)が調達される見通しだ。インド史上最大の新規株式売却となる可能性があると報じられている。

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ジオ・プラットフォームズは、収益ベースでインド最大の携帯電話事業者。億万長者ムケシュ・アンバニ率いるリライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)の傘下にあり、待望のIPOに向けた目論見書草案を提出した。

アンバニは現地時間6月19日に開催されたジオ・プラットフォームズの株主総会で、「ジオの上場によって、世界規模、世界水準、世界的価値を備えたテクノロジー企業をインドが生み出せることを、世界に示すことになります」と語った。「皆様、そして新規投資家の皆様にお約束します。ジオにはより輝かしい未来が待っています」。アンバニは、自身の3人の子供であるアカシュ、イシャ、アナントがIPOプロセスを主導すると述べた。

リライアンス・インダストリーズが行った取引所への届出によると、ジオ・プラットフォームズはIPOで新株2億7000万株を売り出し、価格はブックビルディング方式(需要積み上げによる価格決定方式)を経て決定される。価格の詳細は明らかにされていないが、ロイターによれば、このIPOで約38億ドル(約6118億円)が調達される見込みだ。これは2024年にヒュンダイ・インディア(Hyundai India)が調達した33億ドル(約5313億円)を上回り、インド史上最大の新規株式売却となる可能性がある。

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目論見書によると、手取り額のうち約2750億ルピー(約4702億5000万円。1ルピー=1.71円換算)は債務返済に充てられる。アンバニは昨年の株主総会で、ジオ・プラットフォームズは2026年6月までに上場する可能性があると述べていたが、地政学的緊張のなかで計画は延期されていた。

ジオ・プラットフォームズは4月時点で5億2000万人を超える契約者を抱えるインド最大の携帯電話事業者だ。2026年3月31日に終了した会計年度の収益は前年比14.6%増の1兆4600億ルピー(約2.5兆円)、純利益は15%増の3000億ルピー(約5130億円)だった。

2020年には、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)、グーグルの親会社アルファベット(Alphabet)、米プライベートエクイティ会社KKRなど世界の13投資家に同社株33%を売却し、205億ドル(約3.3兆円)超を調達した。この取引によりジオ・プラットフォームズの企業価値は570億ドル(約9.18兆円)から650億ドル(約10.47兆円)と評価された。

リライアンスは今後7年間で、インド全土のデータセンター、再生可能エネルギー、その他のインフラ施設に1100億ドル(約17.71兆円)を投資する方針を掲げており、ジオ・プラットフォームズはそのAI戦略の中核を担っている。今月初め、リライアンスはインド西部グジャラート州にメタ・プラットフォームズ向けに設計された初のAI駆動型データセンターを建設すると発表した。

推定リアルタイム純資産が905億ドル(約14.57兆円)のアンバニは、インドで最も裕福な人物の1人である。同氏が率いるリライアンス・インダストリーズは、エネルギー、石油化学、通信、小売、メディア、金融サービスなど多岐にわたる事業を展開している。

(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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