ウクライナからの報告。ロシアによる全面戦争の開始から1577日目。
ウクライナ、モスクワ製油所を攻撃
ロシアがウクライナの首都キーウのキーウ・ペチェルシク大修道院を含む歴史文化遺産などを攻撃した3日後、ウクライナは反撃した。6月18日、ウクライナはロシアによる全面侵攻開始後、首都モスクワに対する最大規模のドローン(無人機)攻撃を行った。
この攻撃により、ロシアで最も重要なエネルギー施設のひとつで、モスクワのガソリン供給の最大4割を担うとされるモスクワ製油所で大規模な火災が発生した。モスクワ南東部にあるこの製油所がウクライナの攻撃を受けるのは1週間で2回目だった。近隣の住民が目を覚ますと、市の上空に濃い黒煙の柱がもくもくと立ちのぼっていた。地元の環境当局は大気汚染の懸念があるとして、市民に対して屋外にいる時間を減らすよう呼びかけた。
Last night, our long-range sanctions once again reached the Moscow region – for the second time this week, the Moscow oil refinery was hit. Targets were also struck in the Rostov region and in temporarily occupied territories of Ukraine. This is a fully justified response to… pic.twitter.com/NhFl4FlT9L
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) June 18, 2026
ロシア各地の製油所は、ウクライナによる長距離ドローン攻撃作戦の主要な目標のひとつになっている。クレムリンは一貫してこれらの攻撃の有効性は疑わしいと主張してきたが、最近はロシア国内や占領下ウクライナの多くの地域でガソリンスタンドに長い行列ができている。それにはロシアが不法に併合したウクライナ南部クリミアや、シベリアの一部地域も含まれる。
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は今回の攻撃について「ロシアの攻撃に対する完全に正当な報復」だと述べた。ゼレンスキーはこれに先だち、キーウ・ペチェルシク大修道院の被害に関して「ウクライナが燃え上がるならモスクワも燃え上がることになる」と警告していた。
建立から今年で975年になるこの歴史的な修道院が攻撃を受けたのは、ロシアが2022年2月に全面戦争を始めてから初めてのことではない。しかし、2026年1月の比較的被害の小さかった攻撃と異なり、今回の攻撃では5億フリブニャ(約18億円、約1100万ドル)超相当と見積もられる損傷を受け、17~18世紀に制作されたイコン(聖画像)を至急避難させる事態にもなった。
大修道院を含む歴史文化保存地区の責任者を務めるマクシム・オスタペンコはフォーブス・ウクライナの取材に「取り返しのつかない損失は免れました」と説明しつつ、修復には最長2年かかるとの見通しを示した。



