パリの防衛展示会にウクライナ企業50社超が出展
フランスのパリで16日から19日まで開催された欧州最大の防衛展示会「ユーロサトリ2026」には、ウクライナからも50社を超える防衛企業が出展した。ウクライナは、米国、フランス、ドイツ、オーストラリアに続いて5番目に大きな規模の代表団を送り込んだ。
ウクライナの最も著名な防衛企業の一社で、長距離ドローンやミサイルを製造するFire Point(ファイア・ポイント)は、今回初めて自社ブースを設けてユーロサトリに参加した。航続距離が最長2700kmに達する新世代の攻撃ドローンを出品した。
🔄 Fire Point in Paris spoke about the updated FP-1/2 drones with increased range
— MAKS 26 🇺🇦👀 (@Maks_NAFO_FELLA) June 18, 2026
❗️ 200-kilogram warhead on the FP-2. The drone's flight range with it is 370 kilometers.
❗️The update will increase the flight range of the "middle strike" to 700 km while maintaining the… pic.twitter.com/6crWaGKBsb
ファイア・ポイントは、FP-5「フラミンホ(フラミンゴ)」巡航ミサイルやFP-7弾道ミサイルを含め、拡大中のミサイルファミリーも紹介した。とはいえ、ウクライナは量産化された弾道ミサイルはまだ保有しておらず、これまでに公開されたものはさまざまな開発・試験段階の試作機にとどまっているのが現状だ。
ファイア・ポイントはこの機に、欧州有数の防衛電子機器企業であるドイツのヘンゾルトとの間で、弾道ミサイル防衛システム「FREYJA(フレイヤ)」の共同開発に関する覚書を締結した。
別の注目すべき契約として、ウクライナのUkrainian Unmanned Technologies (ユークレイニアン・アンマンド・テクノロジーズ、UUT)と、フランスの高所作業車メーカー、オロット・グループの提携も成立した。両社は地上ロボットプラットフォーム「ラブリク(カタツムリ)」を共同生産する計画を発表した。このシステムは、前線の危険な環境下で兵站や後送(こうそう)といった支援任務を遂行できるように設計されている。
ほかのウクライナ企業も、電子戦システムや対ドローン技術、無人車両(UGV)などを展示した。数社は、すでに戦場でロシア軍に対して使用されているシステムを披露した。
一方、ベルギーのブリュッセルで18日に開かれた第35回ウクライナ防衛コンタクトグループ会合(通称「ラムシュタイン会合」)のあと、ウクライナのミハイロ・フェドロウ国防相は、パートナー諸国が40億ドル(約6500億円)規模の新たな軍事支援を確約したことを明らかにした。この支援では、戦場で最も有効であることが実証された能力に重点が置かれるとしている。
うち約10億ドル(約1610億円)は米国製パトリオットミサイルの購入に充てられる。さらに10億ドル超はドローンに割り当てられ、これには英国が資金を拠出する15万機も含まれる。


