スポーツ

2026.06.20 14:00

ワールドカップ特需に沸くベースキャンプ地、カンザスシティの成功事例

Chris Brunskill/Fantasista/Getty Images

カンザスシティが射止めた強豪3チーム

「アルゼンチン、イングランド、オランダがカンザスシティを選んだ主な理由の1つは、この町にある素晴らしいスポーツインフラだ」とファイアルはフォーブスに語った。

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クレイマーもこれに同意し、スポルティング・カンザスシティ(訳注:同市にホームを置くサッカーチーム)、カンザスシティ・カレント(訳注:同女子プロチーム)、カンザス大学、および約2000万ドル(約32億2600万円)をかけて建設されたスウォープ・サッカー・ヴィレッジ(訳注:プロサッカーのトレーニング拠点)といった施設パートナーが、世界最高峰のチームを誘致するために総力を挙げた成果だと称賛した。「彼らは施設を非常に気に入り、カンザスシティの地理的な利便性、つまりワールドカップのどの試合会場へも飛行機で3時間以内に移動できる点を高く評価した。さらに、当市の温かく親しみやすい文化も決め手となった」と彼女は語った。

ファイアルによると、開催都市であると同時に、複数のベースキャンプを擁するカンザスシティは、海外のスポーツメディアを通じて国際的な知名度が大幅に高まっているという。「大会期間中、毎日1日に2~3回はカンザスシティを背景にした選手や監督のインタビュー映像が流れることになる」と彼は語る。「これほどの宣伝効果はお金では買えない」。

他のベースキャンプ地にももたらされる莫大な恩恵

フランス代表チーム(FIFAランク2位)がベースキャンプ地のボストンに到着すると、ファンたちは同チームのスター選手、キリアン・エムバペに殺到した。スペイン(3位)は彼らのトレーニング拠点としてテネシー州チャタヌーガにある私立校ベイラー・スクールを選んだ。ブラジル(5位)はニュージャージー州モリス・タウンシップにあるニューヨーク・レッドブルズの施設でトレーニングを行っており、そこから約10マイル離れたバスキング・リッジではモロッコ(6位)が私立校ピングリー・スクールを拠点にしている。ポルトガル(7位)とそのスター選手であるクリスティアーノ・ロナウドは、大会期間の大部分をフロリダ州パームビーチで過ごす。ドイツ(9位)はノースカロライナ州ウィンストン・セーラムを選び、ベルギー(10位)はシアトルから約12マイル離れたワシントン州レントンを拠点としている。

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バージニア州アレクサンドリアのレストランや各種商業施設では、すでにクロアチア(14位)のファンによる特需が発生している。「いたるところに青と白のクロアチア国旗が掲げられており、試合の合間の雰囲気を楽しむために非常に多くの人々が訪れている」と、アレクサンドリア在住でツーリズム・エコノミクスのシニアエコノミストを務めるタリク・カーンはフォーブスに語った。開催都市から落選したナッシュビルは、日本(17位)のサッカー関係者に対して同市をベースキャンプ地にするよう働きかけた。その際、市長の首席補佐官を務める日本生まれの人物を現地に派遣し、母国語でプレゼンテーションを行う徹底ぶりだった。大会が開幕する前には、ナッシュビルSCトレーニングセンターに約5000人のファンが集まり、「サムライブルー」の練習を見守った。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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