開催都市よりもベースキャンプの方が大きな経済効果を見込める理由
「カンザスシティは大きな鉱脈を掘り当てた。組織委員会は非常にスマートで、当初からワールドカップのダイナミズムを完璧に把握していた」と、セントラルフロリダ大学ローゼンカレッジ・オブ・ホスピタリティ・マネジメントのアラン・ファイアル副学部長はフォーブスに語った。
試合の前後48時間以内に観客が出入りしがちな開催都市とは異なり、ベースキャンプはチームやその代表団が宿泊し、食事をとり、トレーニングを行い、本国に向けて毎日放送される記者会見を実施する場所だ。熱狂的なファンは、よりリラックスして選手を身近に感じられる環境でお気に入りの選手を一目見ようと、長期滞在する傾向がある。
「米国にしばらく滞在するタイプのファンであれば、拠点を1つに絞りたいはずだ」とファイアルはフォーブスに語る。「ベースキャンプであれば、チームの練習を見学できたり、サインをもらえたりする可能性があることをファンは知っている。これによって『自分は内情を知っている特別な存在だ』という感覚を味わえるのだ」。
彼の指摘通り、今週、何千人ものアルゼンチン代表チームのファンたちが国旗を振ってカンザスシティのミル・クリーク・パークで行われた集会に詰めかけ、その後チームは同市で試合を行った。また、オランダの「オレンジアーミー」がリバーサイドに押し寄せたほか、数百人のイングランドファンがスウォープ・パークでの練習を見守り、サインを求めて列を作った。
カンザスシティで開催した18日間にわたるファンイベントのチケット申し込みが開始された当初、申し込み者の約80%が同市から車で45分圏内の住民だったが、クレイマーによると「現在はそれが55%にまで下がっている」という。カンザスシティを訪れた海外のファンは「この町のユニークな魅力を肌で感じており、地元住民もそれに応えて大いに歓迎している。ブームが本格化するのはまさにこれからという初期段階にある」と、フリーマンは16日のイベントで述べた。


