今の会社で働き続けたいという新入社員が、年々少しずつ増えている。だが、その安定志向の裏側で他の数字が静かに下がり続けているようだ。
組織開発・人材育成支援のオールディファレントおよびラーニングイノベーション総合研究所が2026年度入社の新入社員を対象に実施した調査が、その実態を浮かび上がらせた。
会社への定着志向は12年で最高に
調査では「できれば今の会社で働き続けたい」と回答した新入社員が66.3%にのぼり、12年間続く調査で過去最高を記録した。「そのうち転職したい」と答えた割合は12.7%にとどまり、コロナ禍以降で最も低い水準となっている。

今の会社で働き続けたいと思う条件を尋ねると、最も多く挙がったのは「職場の人間関係が良い」(66.4%)で、「高い給与・賞与をもらえる」(61.0%)が続いたが、「仕事を通じて成長できる」(31.6%)は6年前から13.8ポイント減少している。

長く働きたいと思う会社の雰囲気・文化についても、「互いに協力し合い、チームワークを重視する文化がある」が75.1%で他の項目を大きく上回っている。給与や待遇以上に、日々の人間関係の質が定着を左右しているようだ。




