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2026.06.20 08:00

足元の金は「売られすぎ」 原因と今後の見通しを分析

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金(ゴールド)には投資家の期待を試すようなところがある。

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たとえば、ニュースの見出しに「インフレの加速」や「地政学リスクの高まり」、「法定通貨への信認の揺らぎ」といった言葉が並んでいるとき、金相場の上昇を支える要因が揃っているように思える。ところが、金は反対の方向に動き出すことがある。

たしかに、多くの投資家にとって、こうした値動きはもどかしく感じられるだろう。

しかし、筆者のような、あるいは読者もそうかもしれない逆張り投資家にとって、こうした局面は買い場になり得る。

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過去5年間を対象とした金価格の60日騰落率オシレーター(日次ベース)のチャートを見ると、足元ではマイナス2.5%前後と、売られすぎの領域に深く突き抜けている。歴史的には、この下方バンド付近の数値は換金売りやネガティブな市場心理が広がった局面を表していた。だが、それは同時に、投資家があらためて金に注目すべき時期を示していることも多かった。

標準偏差ベースでは、金の最近の値動きは売り圧力が急速に強まりすぎた可能性を示唆している。その結果、歴史的に見れば大幅に反発する確率が高くなっている。

インフレや戦争にもかかわらず金が下落している理由

では、伝統的な安全資産である金はなぜ、1月末につけた史上最高値から約25%も下落しているのか。

筆者の考えでは、答えは金の長期的なファンダメンタルズ(基礎的条件)よりも、短期的な市場ポジショニングや金利見通しに関係している。

最近の下落圧力は主に、市場の次のような見方に関連しているように見える。エネルギー価格主導のインフレ上昇が続けば、米連邦準備制度理事会(FRB)は金利を「より高く、より長く」維持する必要に迫られかねず、さらには追加の引き締めも検討せざるを得なくなるかもしれない、という見方だ。実際、米国の5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で4.2%上昇し、3年あまりぶりの高い伸びを記録した。

金利は高止まりすると投資家が見込むようになると、利息や配当を生まない金に比べて、債券など利回りのある資産の魅力が増す。その結果、金相場には短期的に下押し圧力がかかる場合がある。たとえ、長期的な金強気シナリオを支える根拠が変わっていなくてもだ。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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