PayPalの共同創業者でビリオネアのピーター・ティールが創設した「Dialog」と呼ばれる極秘組織に関係するとされる非公開情報が流出し、世界の指導者、企業幹部、ビリオネアら数百人が属するエリート集団の内情が明らかになった。
米テクノロジーメディアの『WIRED』が検証・公開した文書によると、ティールと投資家オーレン・ホフマンは2006年、テクノロジー、政治、学術、金融、政府などの分野で影響力を持つ人物のための、完全招待制かつ「超党派」のプライベートネットワークとしてDialogを共同設立した。
Dialogは、異なる分野やイデオロギー的背景を持つリーダーたちがオフレコの関係を築く場だと自らを位置づけている。同団体は少なくとも年1回、アリゾナ州のリッツ・カールトン・ダブマウンテン、カリフォルニア州サンタバーバラのリッツ・カールトン、ベネチアのサン・クレメンテ・パレスといった豪華な場所で対面式のリトリートを開催している。
リトリートでは、参加者(発言内容は一切口外されないことが約束されている)向けに司会進行付きのセッションが行われる。セッションには「お金で幸福は買える(のか?)」「原子力を復活させよ」「第三次世界大戦を乗り切る」「あなたの性生活はどう?」といったテーマが並ぶ。
この流出を最初に明らかにしたのはスイスのハクティビスト、マイア・アーソン・クライム(ティリー・コットマン)だ。登録記録は、セキュリティが脆弱だった同団体のウェブサイト「dialog.org」で一般に閲覧可能だったコード内に隠されていた。Dialogは各人物について、会員ステータス、参加した各リトリート、経歴、政治的所属、自宅のある都市、ログイン認証情報として機能する個人用アクセストークンを記載していた。
Dialogは、ビルダーバーグ会議(欧米の政財界や学術界のエリートが非公式に集う国際会議)とシリコンバレーのサロンを掛け合わせたものと評されてきた。



