気候・環境

2026.06.19 08:37

マングローブが気候変動対策の最前線に立つ理由

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マングローブの湿地は、地球の生態系において多面的な役割を担っているが、気候変動の影響から免れているわけではない。

野生生物の生息地、炭素の貯蔵庫、暴風雨への防波堤、海洋の浄化装置として、中核的な役割を果たし得る。

だが近年の報告は、気温上昇がマングローブに影響を及ぼし、ひいては地球を維持するうえでマングローブが果たす他の役割にも影響が及び得ることを示している。

英エクセター大学がコロンビアと米国のパートナーとともに主導した研究チームによる新たな研究によれば、海面上昇は当初、一部地域で炭素の蓄積を増やす引き金となるものの、長期的には森林全体の炭素貯蔵量を減少させるという。

これまでの研究では、海面上昇がマングローブの炭素貯蔵を増やし得ることが示唆されてきたが、この新研究はそれに異議を唱えるものだ。

マングローブは塩分に耐性のある植物からなり、沿岸地域に生育する。

地球表面の1%未満しか覆っていないにもかかわらず、海洋に存在する炭素全体のおよそ15%を貯蔵しており、その大半は土壌中に蓄えられている。

研究結果は、海面が上昇するにつれて局地的には炭素貯蔵が増える可能性がある一方で、森林全体というスケールでは、今後100年で貯蔵量が低下する可能性が高いことを示している。

エクセター大学で研究を行い、現在は英プリマス大学に所属するアリヤ・イワントロ博士は声明で、マングローブ林は気候変動を遅らせるうえで極めて重要だと述べた。

イワントロ博士はまた、マングローブの炭素貯蔵に関する研究は通常、現地観測に基づいており、そのような研究では海面上昇に伴って炭素貯蔵が増加し得ることが見いだされていると付け加えた。

さらに、この点を検証するため、研究者らは水の流れと堆積物輸送、マングローブの成長と衰退、炭素貯蔵を結び付ける新たなモデルを開発したという。このモデルは、マングローブが生育する泥質の地盤の組成変化も追跡しながら、これらを統合的に扱う。

WWF(世界自然保護基金)の沿岸生態系修復担当シニア・スペシャリスト、ラニー・エッシュ博士はインタビューで、マングローブは生物多様性の喪失と気候変動との闘いにおける「自然の最大の味方の1つ」だと語った。

エッシュ博士はまた、マングローブを守ることは「人々、自然、そして気候のために私たちができる最も賢い投資の1つ」だろうと付け加えた。

「マングローブは炭素に富む土壌に生息している。複雑な根系が堆積物と有機物を捉えて蓄積するため、強力な炭素貯蔵庫となり、熱帯林を上回ることも少なくない」と、博士は筆者に語った。

「水中に広がる森林のような根系は、堆積物を安定させ、海洋生物を守るうえで非常に優れている。こうして、多くの漁業資源にとっての稚魚育成場(ナーサリー)として機能し、周辺の地域コミュニティの生計も支えている」

海洋保全団体オセアナのシニア・リサーチ・ディレクターであるテス・ギアーズもメールで、マングローブは気候変動の影響を免れないと述べた。

ギアーズは、この報告が、気候危機に対して種や生態系が具体的にどのように反応するのかを正確に予測することが難しい理由を示していると付け加えた。

「こうした研究は、行動を起こさなかった場合の潜在的な結果を理解するために必要だ。しかし、マングローブを含む沿岸の生息地が、気候危機と闘ううえで地球にとって最大級の資産の1つになり得ることは、すでに分かっている」と、ギアーズは述べた。

「マングローブは炭素を回収して貯蔵すること、そして頻度と深刻さが増す暴風雨から沿岸コミュニティを守る自然の防護壁として、不可欠な役割を果たす。ただし、耐えられる負荷には限界がある」

「世界の指導者は、マングローブや他の沿岸生態系を守るために今すぐ行動すると同時に、排出量を急速に削減しなければならない」とギアーズは述べた。

香港中文大学(CUHK)の地球環境科学系による最近の研究は、マングローブが窒素汚染の除去においても極めて高い効率を持つことを明らかにした。

この研究によれば、マングローブが覆うのは世界の陸地面積の0.1%未満に過ぎないにもかかわらず、沿岸水域から年間最大87万トンの窒素汚染物質を除去している。

報告書によると、この窒素浄化サービスがもたらす年間の生態学的価値は85億ドルを超えるという。

forbes.com 原文

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