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ハードウェア及び半導体メーカーについて執筆

Photo by: Heidi Gutman/NBC

ナップスターを立ち上げたショーン・ファニングのIoT領域への進出が注目を集めている。ショーンとゲーム業界出身のアミール・ハリームは2013年、Helium社を創業。IoTのプラットフォームとなることをゴールとしている。

きっかけは「ソフトウェア業界の友人らが、突如としてハードウェア会社を立ち上げる姿を目の当たりにしたことだった」という。「まるでみんながソフトウェアの世界に飽きたか、現実の世界の問題を解決しようと思い始めたかのようだった」とハリームは話す。

しかし、ソフトウェア開発であれば、アマゾンウェブサービスなどがバックエンド機能を提供してくれるが、ハードウェアの開発にはそうしたサービスが存在しない。
「我々のゴールは、そうした状況を改善することだ」とハリームは言う。「我々が築きたいのは、人々が物理的なモノを開発することをサポートするプラットフォームだ。埋め込み型のモノを作るツールは、30年前からほとんど変わっていないんだ」

Heliumが提供するのは、企業がオペレーション管理を強化するためのハードウェアとソフトウェアだ。例えば、倉庫内の製品の位置や工場の機械の状態を把握したり、病院内の冷蔵庫の設定温度を管理するのに同社のプロダクトを活用できる。Helium製のデバイスには消費電力が少ないAMRチップと、802.15.4の独自バージョンを使った無線モジュールが搭載されている。Heliumのセンサーデバイスは単3電池2本を使用し、バッテリー寿命は一年だという。

しかし、より重要なポイントは、センサーから伝送されるデータを処理するバックエンドソフトウェアもHeliumが提供することだ。同社はアナリティクスを使いクラウド上のデータを分析している。Heliumのデバイスにはデータ処理能力が備わっているため、全てのデータをクラウドに伝送する必要がない。また、ハードウェア上で動作するソフトウェアが必要なタイミングでデータを伝送するため、都度伝送するよりも省電力性に優れている。

Heliumは、プロダクトの第一号として、冷蔵庫をモニタリングするセンサーを自社開発し、サンフランシスコの病院に提供する予定だ。

Heliumは昨年実施したシリーズAラウンドで、Khosla Venturesをリードインベスターに1,600万ドル(約19億2,000万円)の資金を調達した。また、セールスフォース創業者のマーク・ベニオフなど、エンジェル投資家からも出資を受けている。COO兼プレジデントにはクアルコムの元幹部として著名なロブ・チャンドホックが就任している。

文=アーロン・ティリー(Forbes)/ 編集=上田裕資

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