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2026.06.19 08:30

スペースX株急落で時価総額99兆円超の消失、AI新興Cursor買収で投資家が動揺

gguy - stock.adobe.com

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米国時間6月18日、スペースX株の売りは一段と拡大した。AIコーディング系スタートアップのCursorを600億ドル(約9.66兆円。1ドル=161円換算)の全株式取引で買収すると発表したことで、アナリストの懸念が強まったためだ。これにより、同社が記録的なデビューを飾って以降の上昇分の多くが失われた。

株価は高値から20%安、時価総額で世界4位から7位に転落

スペースX株は6月18日午後時点で6%超下落し、179ドルを下回った。これは、6月17日の約5%下落に続く下げだ。6月16日に225ドル超の高値をつけて以降では、20%の急落となっている。

これにより、スペースXの時価総額は6月16日のピークから約6200億ドル(約99.82兆円)減少し、約2兆9900億ドル(約481.39兆円)から2兆3700億ドル(約381.57兆円)に低下した。ピーク時のスペースXはアマゾンやマイクロソフトを上回り世界4位の企業だったが、現在は2兆3800億ドル(約383.18兆円)のTSMC(6位)に次ぐ7位となっている。

Cursor買収による「大幅な希薄化」を理由にモーニングスターが評価を下げる

スペースXは6月16日、Cursorを600億ドル(約9.66兆円)相当の株式で買収すると開示した。これはスペースXのIPO時評価額1兆7700億ドル(約284.97兆円)に対して約3.4%の希薄化に相当する。希薄化とは、投資家の持分が会社全体に占める割合が小さくなることを意味する。

モーニングスターのアナリストは、Cursor取引後のスペースX株の「大幅な希薄化」を理由に、スペースXの適正価値予想を63ドルから62ドルに引き下げた。AI収益が改善した場合の最良シナリオでも株価は169ドルになると指摘している。

買い需要は鈍化、オプション取引で株価下落に賭けが可能に

これはデビュー以来の記録的な需要が冷え込んだことを示す。バンダ・リサーチが6月17日に発表したノートによると、投資家は最初の3取引日でスペースX株を3億6980万ドル(約595億3780万円)買い越した。これは同期間にエヌビディアに流入した資金(8820万ドル[約142億円])の4倍超に達する。

スペースXのオプション取引も6月16日に開始され、投資家は、株価が下がれば利益が出る取引(プット・オプションの購入など)を行えるようになった。サスケハナのアナリスト、クリス・マーフィーはノートで、オプション取引の影響により向こう3カ月で株価が半値になる確率は15%あると記した。

(※編注:プット・オプションは、株式をあらかじめ定めた価格で期日までに「売る権利」を与える契約で、株価が下がるほど価値が上がる。これを買えば株価下落時に利益を得られる。6月16日のオプション取引開始により、下落方向に賭ける手段が広がったことを指す)

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