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日本は新たな80年の始まりにいる…歴史の周期から読む投資の未来

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明治維新から戦後復興へ――日本を動かした80年サイクル

「歴史は繰り返さないが、韻(いん)を踏む」。スパークス・グループ代表の阿部修平の最新刊『コンパウンドグロース投資 世界を牽引する日本の新時代』でも引用されている、マーク・トウェインの言葉である。この言葉は、投資の世界においても深い示唆を与えてくれる。

人間の本性や感情のメカニズムは、サピエンスの誕生以来、根本的には変わっていない。だからこそ、時代や環境が変わっても、人々は同じ局面で強気になり、同じように弱気になり、そして同じような過ちを繰り返す。私たちは、この人間のダイナミズムがもたらす歴史の「周期」に注目する必要がある。

経済学者シュンペーターが、キチン(40カ月)、ジュグラー(10年)、クズネッツ(20年)、コンドラチエフ(50年)という4つの景気循環の波を唱えたことはよく知られている。これに対して阿部が注目するのが、さらに長い時間軸で捉える「80年周期説」である。

日本の近代史を振り返ると、約80年ごとに大きな構造転換が起きている。既存の制度や価値観が大きく組み替えられる「ご破算の時代」と、それまでの蓄積を統合しながら新たな仕組みが積み上がっていく「統合の時代」が、繰り返し現れているのである。

第1の周期は、1867年の明治維新から始まった。それまでの江戸時代の蓄積を土台としながら、西欧の制度を導入し、近代国家へと大きく舵を切った。そして1945年の終戦によって、その構造は一度大きくリセットされることになった。

そこから始まった第2の周期が、1945年の戦後復興から現在に至る約80年間である。焼け野原から立ち上がった日本は、高度経済成長を経て世界第2位の経済大国へと成長した。その後、バブル崩壊や「失われた30年」と呼ばれる長期停滞を経験しながらも発展を続け、いま再び大きな歴史的転換点を迎えようとしている。

いま起きているインフレへの転換、未曽有の円安、そして株価の史上最高値更新。阿部は、これらを単なる景気循環ではなく、次の80年サイクルの始まりを示す「韻(サイン)」として捉えている。

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文=清水孝章/スパークス・アセット・マネジメント株式会社

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