AI

2026.06.18 14:35

AIはスポーツとエンターテインメントをどう変えるのか

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AIはスポーツ界でもエンターテインメントの世界でも、数多くの用途を獲得しつつある。スポーツでは例えば、選手が装着するハーネスからのリアルタイム空間データや、施設に設置されたLiDARなどがある。エンターテインメントでは、今日のLLMが持つ驚異的なビジュアル能力によって、人の容貌やアニメキャラクター、あるいは舞台設定を新たな方法でレンダリングできるようになっている。

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この点について私は、ScienceDirectに掲載された、スポーツおよびそれ以外の分野におけるAIに関する共著の学術・分析論文で知った。

「人工知能(AI)は、さまざまな産業を変革する驚異的な力を示してきた。スポーツにおいても、AIが競技パフォーマンスの向上、大会運営、視聴者体験の改善において有望な成果を上げていることは明らかである」

エンターテインメントについても、大作を手がけるスタジオやプロデューサーが、この領域でLLMが何を可能にするのかを積極的に取り入れている。AIがどこで活用され始めているのかについては、IMDbの一覧を確認してほしい。

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Imagination in Actionからの示唆

私はボストンやダボスなどで「Imagination in Action(IIA)」と呼ぶイベントの運営を支援している。4月にMITで開催された際、これらの分野とAIの役割についてパネルディスカッションを行った。ウォール・ストリート・ジャーナルのテクノロジー・メディア担当編集者サラ・クラウスが、Isos Capital Managementのジョージ・バリオス、Catch 12のスメア・カーン、DraftKingsのブライアン・ウォーカー、Shake and Bake Productionsのローレン・セリグにインタビューし、AIが現在果たしている役割について話を聞いた。

ディスラプションはどこにあるのか

クラウスの最初の質問は、各パネリストが自分の分野でどこにディスラプションを見ているか、という点だった。興味深いことに4人中3人は、AIがまさにそのように機能しているとは捉えていない、と述べた。

「大きく成功している企業は、第一段階で手探りをする」とバリオスは言い、現時点ではいわゆる「ディスラプション」は見ていないと付け加えた。「何かをしなければならないから、いろいろ始めるのだ。ディスラプションはまだ来ていないと言えるだろう」

「アスリートは全般的に非常に警戒心が強い」とカーンは述べ、彼の経験でもディスラプションは見られていないと指摘した。「新しいテクノロジーの採用には非常に慎重で、全般的に多くの不安を抱えている。だから私たちがここにいる理由の1つはまさにそこにある。学び、AIを投資としてだけでなく、どのように活用できるのかについても彼らを教育できるようにするためだ」

ただしケースによっては、投資が行われ、アスリートも満足していると、彼は逸話的な動きを説明しながら付け加えた。

「私はそれを破壊的だとは分類しない」とウォーカーは言う。「機会主義的だ。超競争的な市場で先行するための力を私たちに与えてくれる」

彼はさらにこう説明した。

「私たちは事業の中核の柱、すなわちエンジニアリング、マーケティング、カスタマーサポート、オペレーションに特化して投資している」とウォーカーは述べた。「それらは私たちがどう運営するかという意味での会社の柱であり、それぞれがAIツールを活用して独自のスケールプロファイルを持っている」

彼は、急速なスケーリングも企業にとってのもう1つの利得だと示唆した。

「私にとっての最大のディスラプターは、ファンタジーが現実になるまでの期間が短縮されたことだ」とセリグは映画制作の世界について語った。

彼女によれば、自社は『ローン・サバイバー』『ハクソー・リッジ』『バリー・シール/アメリカをはめた男』『トップガン マーヴェリック』『ミッション:インポッシブル』シリーズといった作品に携わってきたという。

「これらは大型のテントポール映画で、率直に言って不可能なことが数多く含まれている」と彼女は言った。「そしていま、私たちはそれらを可能にするテクノロジーに投資している。より大きく、より広く、より良い形で創造性と想像力を使える機会が生まれた。そしてそれを実現するためのツールがある。誰もがエージェントを持っているわけではない。誰もがAIを使うわけでもない。誰もが編集の仕方を知っているわけでもない。だが私たち全員が、望むツールを使ってそれぞれの固有の能力を組み合わせられるのなら、それは素晴らしい。私はそれが大好きだ」

市場とオペレーションに関する追加の論点

パネルがスポーツおよびエンターテインメント企業のビジネスの姿をさらに掘り下げると、バリオスは現在生成される膨大な動画量と、さまざまな分野における動画の「断片化」に言及した。セリグは「マーケティングの大きな転換」について語り、それがハリウッドとその先の方程式をどう変えるかに触れた。

バリオスは、彼が「コホート分析」と呼ぶものについて見解を述べた。

「特定のコホートに向けたメッセージングはどうあるべきか」と彼は問う。「離脱を防いで呼び戻すための価格設定は何か。そういったことすべてだ」

「私たちはマーチャンダイジングをコントロールしたい」とカーンは自社の経験について語った。「コンテンツもコントロールしたい。だから私たちのビジネスの大きな部分は、長尺であれ短尺であれ、コンテンツを制作し、プロデュースすることにある」

彼は、実際にはその場にいないアスリートを"そこにいるように見せる"ための動画編集ツールの利用を説明し、それが少し後のIPに関する議論へとつながった。

ウォーカーは一種の比喩を加えた。

「考えるべき一般的な比喩はこうだ。私たちが行うあらゆることの『パイプ』がいま太くなっている、ということだ」と彼は言った。「より多くのプロダクトやコンテンツを生み出すことでもそうだし、それによって私たちは、顧客がいる場所で実際に顧客に向き合えるようになる。今日の現代スポーツ環境では、顧客は自分のチームに強い情熱を抱いており、彼らに寄り添う力が重要になる。とりわけ私たちは高度に規制された領域にいるが、いまの規制はかなりパッチワーク的で、特に合法化されたスポーツベッティングと予測市場などを見比べたときにそれが顕著だ。私たちは素早く動き、顧客に対応できる。顧客が愛するチームと本当に一体化できるような、より豊かな体験を築くために、より迅速に反応し、方向転換できる」

知的財産の保護

続いて、契約において選手が不利益を被らないようにするにはどうすべきか、という議論が行われた。

「私たちはNetflixやAmazonのような買い手と、多くの契約を組み立てている」とカーンは言う。「彼らの関心は、あらゆる権利を手に入れることにある。名前、年齢、容貌、権利を、彼ら自身のAIツールの一部に適用して活用できるようにしたいのだ。そこでは常に、『私たちは報酬を得られるのか』『そのインプットをAIの学習に使うのか』、そして『アウトプットは何になるのか』『誰がそれを所有するのか』という問題が生じる。これらは現実の問題だ」

彼は、この点に関する判例法が不足していることに触れた。

バリオスは、動画IPを保護するためにブロックチェーンを用いることを提案した。

セリグは、このプロセスを「弁護士のゲーム」だと表現した。

「ブロックチェーンは役に立つかもしれないし、立たないかもしれない」と彼女は言う。「分からない」

カーンは、顔だけのワールドカップCMの例を挙げ、選手はどこにも姿を見せることなく報酬を得られたと述べたが、同時にこの問題の複雑さも指摘した。

「これは変わっていく」と彼は言った。

「私たちはリーグや選手会などと強い関係を築いている」とウォーカーは付け加えた。「だから私たちは深くコミットしている。多くの政府機関や規制当局ともパートナー関係にある。私たちにとっては、関係性と信頼が極めて重要だ」

彼はさらに、企業は「神聖なものとしてIPを守る」必要があり、多額の資金を投じることになるが、最終的にはそれだけの価値があるのだと付け加えた。

私はこの論点が、多くの人にとってまさに核心であるからこそ、最後に取り上げ、時間をかけるのにふさわしいと感じた。私たちの会議に登壇するウィル・アイ・アムのような人物は、個々の人間というレベルでのデータ所有の必要性を強調してきた。私たちは、周囲で起きている変化のなかで、それを維持できるのだろうか。今後を見守りたい。

forbes.com 原文

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