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リーダーシップ

2026.06.23 15:30

体育会系のノリが会社を壊す、組織を蝕む「ブロカルチャー」の正体

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職場において、「強さ」を狭義に捉える風潮が再び幅を利かせつつある。それが「ブロカルチャー(Bro culture、男性中心の排他的な職場文化)」だ。ブロカルチャーは、思いやりやつながり、自己認識、敬意といった、チームを本当に強くする「人を中心に据えたリーダーシップ」の資質よりも、タフさや感情を表に出さないストイックな姿勢を高く評価する。

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「言い訳無用」や「ハッスル&グラインド(がむしゃらに働く)」という言葉には、ブロカルチャーの暗黙のメッセージが潜んでいる。その傾向は、常に仕事モードで、いつでも対応できることが評価される場でならどこでも見られる。ブロカルチャーは「健康より仕事を優先しろ」と説く。そして、疲弊を献身の証として扱う。

共感を、スピードを落とす根本的な弱さだと見なす。弱さをさらけ出すことより虚勢が重んじられる。関係性は往々にして浅く、情緒的な支えや真のつながりではなく、共通の活動(多くはスポーツ)に基づく。成果を出すことだけが重要で、そのための手段としての「ソフトスキル」(コミュニケーション能力や共感力などの非技術的スキル)は評価されない。

ブロカルチャーに受け入れられた人にとっては、関係の深さとは別に、強い帰属意識や「誰かがいつも味方でいてくれる」という感覚(大学の体育会系サークルや部活動の「ノリ」のような)が得られる場合もある。だが、その社会的コードは選ばれた人に対して、集団の行動に合わせて溶け込み、同調することを求める。多様な視点や情緒的なニーズが入り込む余地はない。

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一見すると、このブロカルチャー流のやり方は規律正しく見えることがある。厳しい局面では、むしろこのやり方に安心感を覚えることすらあるだろう。リーダーは重圧にさらされ、チームは極限まで追い込まれる。そうした状況で人は、たとえ見せかけにすぎなくても、強さや安定性に見えるものに頼ろうとする傾向がある。

だが組織は、自分たちが強さと見なしているものを吟味すべきである。「タフさ」だけが強さとして評価されるようになると、往々にして真っ先に失われるのは「つながり」だからだ。そして一度ブロカルチャーが浸透してしまうと、その兆候は無視できないものとなる。

・最も外向的、または攻撃的な人たちが会議を支配する。
・業績は優秀だが行動に問題のある人物が、「そういう人だから」という理由で許されてしまう。
・難しい個人的な事情を抱えながら休暇中に働き続けた人が、称賛される。
・仕事と私生活の境界線を明確にしようとした人が、献身度が低いと見なされたり、挑戦的な機会から外されたりする。
・何を知っているかではなく、誰を知っているかで機会が与えられる。

次ページ > 人々は、この環境で成功するために何が必要かを理解していく

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