「成功を再定義する」とはすなわち、かつて仕事が証明してくれると信じていたことにはとらわれず、今の自分が仕事から何を得たいかを見極めることだ。手始めとして、以下の質問を自分に投げかけてみよう:
・自分がもっと得たいと思っているものは何か?
・自分がもはや犠牲にするつもりがないものは何か?
・今でも大きな意味を持つ成果はどんなものか?
・今の基準で「充実感のある一週間」はどんなものか?
・「十分な状態」とはどんなものか?
成功する転職とは、より自分に合った人生をつかむための転身であるべきだ。自分が今考える成功のイメージを把握したなら、次のステップは、その成功をつかむために、これまでの経験がどう生かせるのかを検討し、説明できるようにすることだ。
人生の新たな章に向けて、自らの経験を売り込む方法
キャリアの半ばにあるプロフェッショナルの場合、転職する場合でも、再びゼロからスタートする必要に迫られることはほとんどない。難しいのは、長年の経験を、新たな雇用先となる企業が理解できるストーリーにまとめることだ。これまで担ってきた職責を列挙するだけでは十分ではない。これらの役職の裏にあるパターンを示すことが目標になる。
まずは、以下に挙げる項目をリストアップしてみよう:
・解決法を把握している問題:コスト削減やチーム構築、製品の立ち上げ、システムの改善、変化を通じて組織を導く方法など、具体的な成果に焦点を合わせよう。
・どこでも通用するスキル:リーダーシップ、交渉、プロジェクト管理、クライアントとの意思疎通、意思決定といったスキルは、明確に定義されていれば、さまざまな業界で通用する可能性がある。
・主張を裏付けるエビデンス:「結果志向のリーダー」といった漠然とした表現をやめ、具体例や数字、事業にもたらした成果で置き換えよう。
・過去の成果を、未来の可能性に結びつける道筋:この転職が理にかなっている理由を説明しよう。訴求力のあるストーリーがあれば、これが逃げではなく、前向きな変化だと示すことができる。
・新たなオーディエンス向けの言葉:これまで使っていた専門(業界)用語を、新たな枠組みで捉え直し、自分とは専門分野が異なる人材会社のエージェントやクライアント、企業の採用責任者が、その価値を理解できるようにしてみよう。
この時に避けたいのは、「これまでのキャリアを全て捨てて、新たなチャンスに一か八かで賭けている」というイメージを与えてしまうことだ。経験に裏打ちされた判断を、新たなコンテキストに持ち込もうとしている者、として自分を位置づけよう。


