北米

2026.06.18 07:00

米空軍、残り80機足らずのB-52爆撃機を墜落で失う 老朽化進むもなお主力

米空軍のB-52爆撃機。2019年9月13日、ベルギーのヘフテルエクセルで(VanderWolf Images - stock.adobe.com)

米空軍のB-52爆撃機。2019年9月13日、ベルギーのヘフテルエクセルで(VanderWolf Images - stock.adobe.com)

米カリフォルニア州で15日午前に墜落・炎上した米空軍のボーイングB-52「ストラトフォートレス」爆撃機は、ほぼ180度旋回した直後に墜落していたことが、16日に公開された飛行追跡データで明らかになった。

搭乗していた8人全員が死亡した。搭乗者には軍人のほか、民間請負業者も含まれていた。

このB-52は南カリフォルニアのエドワーズ空軍基地を離陸した直後に墜落した。原因はわかっておらず、最終的な調査結果が出るまでには少なくとも6カ月かかる可能性がある。

B-52は冷戦時代に開発された長距離戦略爆撃機だ。墜落後すぐに、状況から生存は見込めないという判断が示された

トロイ・メインク米空軍長官は16日、「わたしたちはこの喪失を悼み、日々、任務の遂行・発展に尽力している空軍兵と軍属、請負業者の奉仕に敬意を表します。ご遺族と愛する方々に、心よりお悔やみ申し上げます」と述べた。

米ボーイングはX(旧ツイッター)に投稿した声明で、搭乗者に社員2人が含まれることを認め、「墜落で命を落とした搭乗者8人のご遺族に心よりお悔やみ申し上げます」とつづっている。

爆撃機の墜落はまれ

米空軍の爆撃機の墜落は、直近では2024年1月初めにロックウェルB-1B「ランサー」が起こしたものがある。サウスダコタ州のエルズワース空軍基地に視界不良下で着陸を試み、滑走路の手前約30mに墜落した。搭乗員4人は全員生還したが、3億1700万ドル(約508億円)相当の機体は破壊された。

B-52では、最近では2008年に死亡事故が発生していた。米CNNによると、パレード飛行の準備中だったB-52がグアム沖の太平洋に墜落し、米空軍の軍人6人が死亡した。

今回のB-52墜落により、米空軍の爆撃機がまた1機、回収も修理も不可能な状態で失われた。それは容易に代替できない。

2026年初め時点で、米空軍はB-52Hを76機保有していた。B-52Hはいまだに米空軍の爆撃機部隊の中核を担っており、主力として運用され続けている。うち58機は現役部隊に配備され、残り18機は予備役部隊に配備されている。これらのB-52は主にルイジアナ州のバークスデール空軍基地とノースダコタ州のマイノット空軍基地に配備されており、両基地とも空軍グローバル打撃コマンド(AFGSC)の管轄下にある。さらに12機のB-52が、アリゾナ州のデービス・モンサン空軍基地のいわゆる「ボーンヤード(退役機置き場)」で長期保管されている。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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