北米

2026.06.18 07:00

米空軍、残り80機足らずのB-52爆撃機を墜落で失う 老朽化進むもなお主力

米空軍のB-52爆撃機。2019年9月13日、ベルギーのヘフテルエクセルで(VanderWolf Images - stock.adobe.com)

現在の計画では、老朽化が進むB-1BとノースロップB-2「スピリット」が2030年代後半に退役したあとも、米空軍は次世代のノースロップ・グラマンB-21「レイダー」とともにB-52を運用する予定となっている。ただ、世界各地での作戦需要が高いことに加え、米空軍の爆撃機は1997年完成のB-2「スピリット・オブ・ルイジアナ」を最後に新たに生産されていないことから、残存するB-1BとB-2についても、米国防総省は今年、性能向上を施して運用期間を10年伸ばす方針を決めている。

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米空軍が現在運用しているこれら3機種の爆撃機はすべて、今年2月28日に開始された米国の対イラン航空・ミサイル攻撃作戦「壮絶な怒り(エピック・フューリー)作戦」に投入された。B-1BとB-52は英イングランドのフェアフォード英空軍基地から出撃して任務を遂行した。B-2はミズーリ州のホワイトマン空軍基地から米本土往還(コーヌス・トゥ・コーヌス)の長距離任務を実施し、イランを攻撃した。

「100年爆撃機」

B-52は退役する時点で、1世紀近くにわたり米空軍の爆撃機部隊の主力だったことになるかもしれない。B-52は1955年に就役し、1962年までに744機生産された。

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ストラトフォートレス(「成層圏の要塞」)は空中給油なしで約1万4200kmの戦闘行動半径を誇り、30t超の弾薬を目標へ投下できる。ベトナム戦争で初めて実戦使用され、1991年の湾岸戦争や2003年のイラク侵攻でも非常に重要な役割を果たした。

この長距離爆撃機の運用を続けるのは容易な仕事ではない。部品納入業者の数が減り、スペアパーツのサプライチェーン(供給網)が細っているためだ。B-52を継続運用するため、米空軍は大規模な近代化改修プログラムに加え、補給廠レベルの整備や構造再生に大きく依存している。

残存するB-52は新型エンジンに換装される。具体的には、1960年代以来使用されてきた米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製TF33エンジンが、英ロールス・ロイス製のF130ターボファンエンジンに置き換えられる。F130は同社の民間機用BR725エンジンの軍用型にあたる。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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