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教育

2026.06.26 17:30

【対談】教育界のノーベル賞受賞者×実務家校長「アントレ教育」は夢を叶える技術だ

正頭英和(立命館小学校教諭)・生井秀一(茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校校長)

「企業のエース」「先生のエース」が交わる

──アントレプレナーシップ教育をどう定義されていますか。

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正頭:僕は「アントレプレナーシップ教育=夢をかなえる技術」と定義しています。これまでの教育は「夢をもつことの重要性」については語ってきました。ですが、「夢をかなえる技術」は教えてこなかった。夢をかなえるための障壁は1. やってみたいけど、どうやっていいかわからないという「知識の壁」2. やってみたいけど予算がないという「お金の壁」、3. やってみたいけど法律が許さないという「法律の壁」の3つ。「法律の壁」はともかく、「知識の壁」と「お金の壁」は、勉強でなんとかなると思っています。

生井:私はアントレプレナーシップ教育を「新しい価値をつくる力を育む」と定義したいですね。AI時代になり「人にできることは何か」を真剣に考えなければならないと思っています。私の知り合いの優秀な企業人でも、AIによる事業撤退でレイオフされる時代へと変わっています。これまでの「王道」が崩れてきています。だからこそ、「新しい価値創造力」を育むことがより重要になります。そのために必要なのは、次の3つを醸成することだとも言えますね。ひとつ目が「主体性の醸成」で、内発的動機づけをどうやっていくか。ふたつ目は「有能感の醸成」。正頭先生の「お金」の授業や僕らの梨のケースでもそうでしたが、「自分でもできるという経験」の機会をつくれるか。最後は、「関係性の醸成」です。ゆるいつながりをもつことが自分の資産になるからです。

──今後、アントレプレナーシップ教育をどう進化させていきますか。

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生井:私は企業がもっと学校とかかわりをもつ機会があればいいと思っています。共同研究のような一緒につくりあげる授業があってもいいと思います。下妻第一高校では今もゼミで多くの企業にかかわってもらっていますが、学校や生徒のなかにはもっと機会やアイデアがあると思っています。だから、企業側も学校側も先生側も変わる必要がある。

今はまだないのですが、企業のエース人材と学校のエース人材が交わる機会をつくれば、新結合が起き、学校現場はもとより新しいカタチでのイノベーションが生まれるかもしれません。企業・経済界と学校・教育界の架け橋になるという私のミッションもあるので、そんな取り組みもしてみたい。

正頭:僕は学校内に「文化」をつくりたいですね。文化をつくるためには、稼ぐ、モテる、人の役に立つという方法があるらしいのですが、アントレプレナーシップ教育も文化にするなら、単純に言うと「青春」が必要だと思っています。高校野球のような「青春=かっこいい」がつくれれば、子どもたちはもっとやりたくなる。そして、やっていくうちに熱くなっていく。だから、方法はわからないですが、青春となり、文化として定着するように進化させたいですね。

文=加賀直樹 写真=平岩 亨

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