アップルが世界開発者会議「WWDC26」で、Apple Watchのための新しい基幹ソフトウェア「watchOS 27」を発表した。今年のWWDCは、システムの中核に深く統合された「Apple Intelligence」と、完全に生まれ変わった新しい「Siri AI」の話題で持ちきりだったが、各OSにもその独自性を加速させるユニークな機能、目を見張る進化がある。
中でも特にwatchOS 27は、Siri AIを中心とする強力なAI機能にとどまらず、女性のヘルスケア、精緻化されたフィットネス、そして操作性を高めるユーザーインターフェースなど意義あるアップデートが充実している。
アップル本社でwatchOSのソフトウェアエンジニアリングを担当するシニアディレクターのデイビッド・クラーク氏、そしてApple Watchおよびヘルス担当プロダクトマーケティングのケイト・ドゥーリー氏に独占インタビューを行った。watchOS 27と、関連するヘルスケア機能を詳しくレポートする。
Apple Watchでも「Siri AI」がよく働く
最初に特筆すべきは、Apple Intelligenceの強力な基盤の上にゼロから再構築された「Siri AI」だ。新たなSiri AIは幅広い世界中の知見を獲得し、ユーザーのパーソナルコンテキスト(個人の行動文脈)を深く理解する。
クラーク氏はApple IntelligenceとSiri AIに関わる、watchOSの大きな変革の全体像を次のように語る。
「watchOS 27における私たちの目標は、Apple Watchを日常生活の完璧なインテリジェント・コンパニオンにすることです。Apple Watchは今年、これまで以上にスマートでパーソナルなプラットフォームになります」
アップルの開発チームが定めた主な目標が2つあった。1つはApple WatchとApple Intelligenceの融合をさらに押し進めて、ウォッチを「真のパートナー」に高めることだ。そしてもうひとつ、ユーザーがApple Watchを体験する方法を、意味のある形で改善することにも注力した。
新しいwatchOSにも、ほかのOSプラットフォームと同様に専用の「Siriアプリ」がプリインストールされる。主要なAppleデバイス間でSiri AIとの対話履歴が同期され、Siriアプリという、ひとつの場所でその内容が確認できるようになる。

「Apple WatchのSiri AIと素速く会話を始めて、さらに深くSiriと対話したり、より大きな画面による操作が必要になれば、iPhoneやMacを手に取ってシームレスにSiri AIとの会話を続けられます。反対に、自宅でiPhoneを使って買い物のToDoリストを作成し、外出先でApple WatchのSiriアプリを使ってそのリストを手早く確認するといった使い方もできます。手首の上の小さな画面だからこそ、必要とする情報に素速くアクセスできるウォッチの魅力が活かせます」(クラーク氏)



