ダブルタップ・シングルタップ・手首フリックというジェスチャーの組み合わせに至った経緯と、それぞれの誤動作を防ぐための機械学習の役割をドゥーリー氏に聞いた。
「私たちはとても広い範囲にわたるテストを行いながら、特定の“意図的な動き”を検出するために機械学習アルゴリズムを磨いてきました。最初にダブルタップを導入し、その後に手首のフリック操作を加えたことでより複雑な学習を重ねることができました。そして、満を持してシングルタップ操作を拡大しました。人間の手首の腱による特異的な動きを検出し、誤作動を防ぎながら直感的な操作を実現しています」
あまり使わない機能を切ってバッテリー駆動時間を長くする
ハンドジェスチャー操作の強化に伴い、ユーザーの行動文脈に対して関連性の高いタイムリーなウィジェットが表示されるよう、スマートスタックも強化した。
例えば、カレンダーに親しい友人の誕生日が登録されていれば、その日にメッセージを送るようにウィジェットが提案する。これをタップすると、続けてバースデーカードを送るメッセージの画面に遷移する。映画館やコンサート会場に到着した際には、シアターモードをオンにするようリマインダーが表示される。ほかにも米国では一部の交通カードが、スマートスタックに表示されるウィジェットからの残高表示やチャージにも対応するという。
このほかにも、watchOS 27には全体で日常の利便性を高めるアップデートが目白押しだ。
「Proactive Battery Extension Notification」は、Apple Watchのバッテリー駆動時間を長く延ばすための「先回り通知機能」だ。
「私たちは新しい機能を構築する際、バッテリー消費を最小限に抑え、可能な限り効率的になるよう細心の注意を払っています。しかし、Apple Watchは多様なニーズを持つ多くの人々のために作られています。必然的に、特定のユーザーが必要としない、あるいは使わない機能も揃ってきます。そこで、もしユーザーがある機能を長期間使っていないとシステムが判断した場合、それをオフにすればバッテリー駆動時間が延びることを、ユーザーに提案する機能を設けました。この機能があることでユーザーが混乱しないよう、本当に使われていない機能(ジェスチャーやワークアウトの開始リマインダー、『手首を上げてSiriと話す』など)に限定して、慎重に提案を行います。もちろん、設定は後からいつでも戻せます」(クラーク氏)



