サイエンス

2026.06.20 17:00

脳がないのに「24個の目」を持つハコクラゲの正体と驚異の生存戦略

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クラゲの絵を描け、と言われたら、多くの人が思い浮かべるのは、ただ漂うだけのプルプルとした物体だろう。脳も骨もなく、目的もない。潮の流れに、なすがままに流されるだけの単純な海の生物。

クラゲに関して真っ先に思い浮かぶ特徴として、目や視覚を挙げる人はいないだろう。しかしクラゲの中には、動物界でも最も特異な視覚システムの一つを備えるものがいる。

特に、箱虫綱(別名、立方クラゲ綱)に属するハコクラゲは、目が2つでも4つでもなく、24個もある。しかも、それらは単に同じ器官が複製されたものではない。形も異なり、向きもそれぞれ違い、異なる役割を果たしているようだ。しかし、もっと興味深い疑問がある。クラゲのような動物に24個もの目など、一体、何のために必要なのだろうか? 

その答えは、単に「より良く見える」ということだけではない。彼らの目は、単一の視覚システムとして機能するのではなく、専門家チームのように連携して働いている。つまりそれぞれの目が、外界に関する異なる情報を収集している。そして不思議なことに、その情報の多くは陸上の木々から得られている。

4種類の目を持つ有毒クラゲ

ハコクラゲは、地球上で最もよく知られている(かつ恐れられている)クラゲの一種だ。箱のような形をした傘にちなんで名付けられたこのクラゲは、ただ流されるだけの存在ではなく、スピードと正確さを兼ね備えて、水中を自在に泳ぎ回ることができる。

ハコクラゲの多くの種は、刺胞と呼ばれる細胞内小器官を通じて強力な毒を注入し、獲物を捕食する。特に、インド太平洋地域に生息する種の中には、その毒が人間に重篤な症状を引き起こしたり、場合によっては死に至らしめたりするほど危険なものもいる。彼らが恐るべき捕食者であるという評判は、まさにその通りだ

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翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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