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2026.06.16 08:30

スペースXのIPO、調達総額は約13.7兆円に到達──大富豪による追加購入も

Spencer Platt/Getty Images

大富豪による追加購入も明らかに

ここ数日の間に、2人のビリオネアがスペースXへの出資比率を引き上げたことを明らかにした。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、資産価値が推計252億ドル(約4.03兆円)に上るオーストラリアの大富豪、ジーナ・ラインハートは、自身の投資会社ハンコック・プロスペクティングを通じて10億ドル(約1600億円)以上の株式を購入した。また、バロン・キャピタルの創業者でビリオネアのロン・バロンは、CNBCに対し、同社を通じて12日に10億ドル(約1600億円)相当のスペースX株を追加購入し、その保有総額を約250億ドル(約4兆円)にまで積み増したと語った。バロンはIPOの前からスペースXに対して強気な姿勢を示しており、6月上旬にXに投稿した動画の中で、スペースXの時価総額は将来的に最大30兆ドル(約4800兆円)を突破すると予想していた。

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スペースXによるIPOの背景

スペースXの株式は12日にナスダック市場に上場した。当初の予測では寄り付き気配値が175ドルとされていたが、初値は1株あたり150ドルとなった。マスク率いる同社は5月にIPOの申請書類を一般公開し、1株あたり135ドルで約5億5560万株を売り出し、評価額1兆7700億ドル(約283.2兆円)で750億ドル(約12兆円)を調達することを目指すと明かしていた。

この申請書類では、スペースXが2025年に49億4000万ドル(7904億円)の赤字を出した後、直近の四半期でも42億8000万ドル(約6848億円)の純損失を計上したことが明らかになった。売上高の約69%は衛星インターネット事業のスターリンクが占めており(約7504億円)、ロケット事業とAI事業がそれぞれ6億1900万ドル(約990億4000万円)と25億ドル(約4000億円)の赤字を出すなかで、スターリンク事業だけが唯一の黒字事業となっていた。

こうした状況から、上場前には一部のアナリストが警告を発していた。モーニングスターはスペースXの適正株価を公開価格の約半分にあたる1株あたり63ドルと予想し、スペースXがスターリンクの見込み売上高を過大評価していると指摘した。フロリダ大学のファイナンス教授であるジェイ・リッターはフォーブスに対し、スペースXの株価は「イーロン・マスク効果」、すなわちマスクをめぐる世間の熱狂によって押し上げられる可能性が高いとの見方を示した。リッターは、この効果は上場直後の株価を押し上げる一方で、長期的には激しいボラティリティをもたらす要因にもなると付け加えている。

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forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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