欧州

2026.06.16 07:30

ウクライナの無人機、地中貫通弾を投下し始める 塹壕も危険にするミニ「バンカーバスター」

ウクライナが使い始めたドローン(無人機)用地中貫通爆弾とされる画像。X(旧ツイッター)から

ウクライナが使い始めたドローン(無人機)用地中貫通爆弾とされる画像。X(旧ツイッター)から

ロシア側のソーシャルメディアに、フェンスの支柱を地面に突き刺すためのスパイクのような尖った先端を備えた、四角い形状のウクライナ製ドローン(無人機)用爆弾の画像が出回っている。爆弾に貼られたステッカーにもあるとおり、これは貫通兵器であり、ロシアの軍事ブロガーたちを不安にさせている。もはや安全な場所はどこにもない。

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FPV(一人称視点)自爆ドローンや、ドローンによる爆撃に対処する必要から、ロシア軍は地下の掩蓋(えんがい。バンカー)陣地に潜り込み、道路や装備、施設をネットやワイヤーケージ、金網で覆うようになっている。数週間前から、そうした防護を突き破ることのできる新型ドローン用爆弾に関する報告がロシア側で広まり始めていた。新たに共有された画像は、この兵器が現在、かなりの規模で生産されていることを示唆しており、ウクライナ側が公開した動画には実戦で使用された様子も映っている。

小型バンカーバスターの出現

ウクライナ軍はさまざまな重爆撃マルチコプター(複数の回転翼を備えたドローン)を運用している。よく知られるのは「バンピール(吸血鬼、バンパイア)」だが、「カジャン(コウモリ)」、「ヘビーショット」、「ネメシス」といった機種もあり、ロシア側はこれらを総称して「バーバ・ヤガー(ヤガー婆さん)」と呼んでいる。バンパイアは約15kgの爆弾を16kmかそこら先の目標に投下することが可能だ。

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これらのマルチコプター爆撃機は通常、迫撃砲弾や対戦車地雷などを転用した弾薬を目標に応じて用いる。しかし、特定の任務向けに専用設計された弾薬もあり、今回確認されたものもそれに属する。

貫通爆弾の歴史は第二次世界大戦にさかのぼり、戦艦やコンクリート製の要塞といった重防護の目標を攻撃するために開発された。米国は1980年代にこのコンセプトを復活させ、重量約910kgのBLU-109地中貫通爆弾(バンカーバスター)を開発した。このシリーズはさらに威力を増していき、最終的には重量約1万3600kgの強力なGBU-57大型貫通爆弾(MOP)が生み出された。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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