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2026.06.16 07:00

2026年W杯:科学が作り上げた「3カ国16の完璧なサッカー場」はどう誕生したか

Charlotte Wilson/Getty Images

Charlotte Wilson/Getty Images

ジョン・“トレイ”・ロジャーズ3世が2026年のワールドカップ(W杯)を観戦するとき、彼の視線はピッチを縦横無尽に駆け回る選手たちよりも、足元の芝生に注がれる。

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3カ国にまたがり、気候帯も異なる16のスタジアムと数多くの練習場

「私はいつも、試合を見る前にまず芝生を見てしまう」と、ミシガン州立大学農学・天然資源学部で芝生の研究をするロジャーズ教授は語る。

ロジャーズがこれほどまでにフィールドにこだわるのも無理はない。3カ国にまたがり、気候帯も異なる16のスタジアムと数多くの練習場において、最も安全で耐久性があり、かつ均一なフィールドを提供できる芝生の種類を決定するという、極めて重要な役割を彼は担ってきたからだ。

ロジャーズをはじめとするミシガン州立大学とテネシー大学の科学者たちは、5年もの歳月をかけて研究とテストを重ねてきた。米国、カナダ、メキシコの3カ国を舞台に7月19日まで開催される史上最大規模のW杯に向けて、最高峰の芝生を育て、完璧に管理する方法を追求してきたのだ。48カ国から集まる一流選手たちがピッチに立ったとき、彼らのあらゆるフェイント、キック、そしてセービングの足元を、これら研究者たちの頭脳が支えることになる。

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「私たちが目指したのは、一貫性と均一性の徹底だ」と、このプロジェクトを率いるテネシー大学植物科学教授のジョン・ソロチャンは言う。「マイアミであれ、メキシコシティであれ、あるいはバンクーバーであれ、アスリートが走り、切り返すときに、足元の感覚に一切の違いがないようにしなければならない。同様に、ボールがピッチに弾んで選手に届くときの挙動も、常に一定であるべきなのだ」

全104試合において、均一なフィールドを求めるFIFA

W杯を統括する国際サッカー連盟(FIFA)は、今大会の全104試合において、文字通り均一なフィールドを求めている。芝生がえぐれたり、すり減ったりした場所があると、選手の足元が狂うだけでなく、試合の勝敗そのものに影響を与えかねないからだ。

スポーツの競技場用に特別に栽培される芝生は、人工芝に比べて適度なクッション性がある。これにより、アスリートの関節への負担が軽減され、ボールのバウンド、転がり、スピードもより繊細なものになる。そのためFIFAは伝統的に天然芝を選択してきた。

W杯の最高執行責任者を務めるハイモ・シルギは2024年に公開された大会関連の動画の中で、「完璧なピッチがいかに重要であるかは、どれだけ強調してもしすぎることはない」と語っている。

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翻訳=江津拓哉

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