機雷の脅威は誇張の可能性、100隻超が機雷に遭わず通過
水中機雷の除去は海峡再開を遅らせるだろうが、この問題は誇張されているように見える。イランが相当数の機雷を敷設したと報じられ、米国がいくつかを除去したとの噂もあるが、重要なのは、通過した100隻超の船が機雷に遭遇したと決定的に確認された例がないことだ。いくつかはUUV(無人水中航走体。Unmanned Underwater Vehicle)によって損傷したように見える。もしそうであれば、航行再開に機雷除去は不要であり、イランが積極的な攻撃を止めればよい。
さらに、出口に殺到する船が多すぎれば、海峡の海運が遅延し得ることは疑いない。初期には起こりにくいが、混雑によって戦前の通過水準への到達が遅れる可能性はある。今湾岸で滞留している原油は、直ちにすべてが流れ出すわけではなく、徐々に量を増やしながら動き出すことになる。輸出量がいつ、どの程度戦前の水準を大幅に上回るかは未知数であり、それが世界各地の在庫がどれほど速く回復するかを決定する。ただし、大西洋地域からアジアへの供給が近隣の湾岸原油に置き換わるにつれ、輸送時間は短縮されるはずだ。
供給は早期に戻るが、市場均衡は次の四半期以降
私は多くの人々よりも、生産者が早期に供給を戦前の水準に回復させる能力について楽観的だ。外部のアナリストはしばしば工学的課題を誇張し、エンジニアがそれを克服する能力を過小評価する傾向がある。とはいえ、積載されたタンカーが出航し、陸上貯蔵施設が入港船で満たされることで湾岸から原油が初期に急増したとしても、世界の原油市場が次の四半期までに均衡を取り戻すとは限らず、ましてや在庫を再構築するには至らないだろう。
イラン産原油の生産再開は数週間で見極められる
それは一部、イラン産原油の流通が今認められるかどうかにかかっている。報道が正しければ、それは合意されているようだ。イランは大量の原油を貯蔵しており、それが世界的な供給逼迫を緩和し、短期間で戦前の生産・輸出水準に到達できるはずだ。一部の専門家は、イランが油田を閉鎖しており生産再開に遅れが生じると予想している。貯蔵用に生産を継続してきたと主張する向きもあり、その場合は遅延は生じない。今後数週間でこの問題は決着するはずだ。


