AIによる業界再編のさなかに、新たなキャリアの機会を見つけるには
求職者が最もやりがちな過ちの一つは、同じ業界の同じ職種ばかりに目を向けて仕事を探すことだ。
AIが台頭したことで、あらゆる組織が、仕事の進め方を再考せざるを得なくなっている。そうした状況下では、今と似たポジションが、あなたにとっての次のチャンスだとは限らない。自分のスキルをまったく新たな分野で生かせる可能性がある。
オペレーションやコミュニケーション、分析、人材管理といったバックグラウンドは、一つのセクターだけに属するものではない。業界を問わず多くの組織が今、ワークフローの再構築やチームの再編、「人間の判断力とAIの能力との共存方法」を模索している。
自分のスキルで価値を生み出せる領域を広げれば、選択肢を増やすことができる。
AI時代に、今後も通用するキャリアを築くには
労働者は何十年にもわたり、自らが見通せる未来に備え、困難を乗り越える耐性をもったキャリア・レジリエンスを築いてきた。昔のキャリア構築モデルはシンプルで、市場の行き先を予測し、未来で求められるスキルを学び、その方向へと進んでいけばよかった。
しかし、現在のキャリア・レジリエンスは、未来への道筋がクリアになる前にいかに適応するかという能力に、ますます左右されるようになっている。つまり、試し、学び、調整する、という行為を繰り返さなくてはならないのだ。
何を学ぶべきか、市場はどこに向かっているのか、安定しているのはどの職種か――そうしたことを、誰かが教えてくれるまで待っていてはいけない。その答えがはっきりする頃には、市場はまた次へと動いている可能性がある。
今の時代を乗り切って頭角を現す労働者は、未来を最も正確に予測した人間ではない。キャリアの主体性を育み、早期に適応する習慣を身に付け、その適応力を目に見える実績として積み上げることができる人間だ。ほかの人が、確かな情報を手に入れようとしてただ待っているあいだにも、動き続けてきた人間なのだ。


