「Forbes JAPAN」は世界60カ国で展開するグローバルビジネス誌「Forbes」の日本版として2014年に創刊、以来、膨大な人物インタビューを行なってきた。本書は、その中から編集部が総力をあげてセレクトした100人以上の言葉を編集長自らがふりかえり、それぞれに解説コラムを書いたものだ。冒頭のSpotify創業者 ダニエル・エク氏の言葉もその1つ。
〜そこで「先に行動した人」、つまり現代のファーストペンギンの言葉に注目してみた。彼ら彼女たちの行動とその言葉こそ、多くの人に勇気やヒントを与え、やる気を起こさせ、心を熱くさせる。そうすると、行動した人の言葉はもはやその人が所有する言葉ではなくなる。多くの人の心にシェアされて、言葉はみんなのものになっていく。
誰のものでもない、みんなのものになっていくところに、「言葉」の面白さと意義はある。逆もしかり。伝わっていく言葉によって、人は善悪のどちらにでもなる。「未来をひらく言葉」とは、建設的に変化できる「共有物」だと思うのだ。
この本を読む人たちの「今ある状況」を想定して、その言葉を生んだ行動や背景を次のような章に分けてみた。
第1章 松明を掲げよ
まず、私とは誰なのか? 自分や自分のポジションを知ることである。これは難しい作業だが、急ぐ必要はない。探し求めているとそれは見えてくる。「行動数」を増やしていくと、ピンチに陥った時にこそ発見がある。その時、自分はどんな志をもっているのかわかるはずだ。志という火種を見つけたら、それを「松明」のごとく燃やして、人生という旅に出ている。
第2章 逆風を帆に受ける
人生という旅に出ると、不条理な逆風に出遭う。その時、どんな態度で臨むのか。
なぜその行動を取ったのか。その実例から、現代を生きる人々の言葉を紹介した。
第3章 目的達成に必要なのは、仲間だ
旅に必要なのは仲間である。桃太郎から「スター・ウォーズ」まで、世界中の物語のメッセージは、仲間なくして冒険は成立しない、ということ。仕事というものは「何をするか」以上に「誰とやるか」のほうが重要だったりする。未来をひらくための仲間のつくりかたを集めてみた。
第4章 真理を射抜く
高みを目指すためにもつべきものが高い視座である。そもそも視座とはどうやってもつのか。「一流」と呼ばれるようになった人々が、いかにしてそれを手に入れたか、またはその取り組み方を紹介する。
第5章 調和のタクト
他者と共鳴できるか。多種多様な人々の中で生きていくための行動と、それにともなって重要になるのが「言葉」である。他者と生きていくための姿勢と言葉を紹介する。
第6章 一流の習慣
志を高くもって松明を掲げて旅に出たものの、そのモチベーションを維持できるかどうか。持続させるためには、習慣をつくったり、思考の「型」をつくったりすることが欠かせない。どんな行為を習慣化するか、または習慣化の方法をまとめた。
第7章 未完成の旅へ
未来を考えるには、目の前のことに集中するのも大事だが、長い時間軸というモノサシをもつことも重要だ。寿命よりも長い時間軸で人生を考えて、どんな行動を取るか。挑戦者たちの思考を取り上げた。
本書は、次なる行動の選択、行き先に悩むすべての読者諸氏の共有財産となるべく生まれた1冊である。全編320ページ。未踏の時代をひらいてきた人物たちの言葉に触れて自らの財産とし、ぜひとも、「自らの未来をひらく」言葉としてほしい。