【重要】会員機能一時停止とサイトメンテナンスのお知らせ

リーダーシップ

2026.07.12 14:00

意味のない仕事で心が死ぬ 働きすぎより恐ろしい「キャリアのさびつき」の正体

stock.adobe.com

stock.adobe.com

長年、働き方の専門家らは燃え尽き症候群(バーンアウト)について警鐘を鳴らしてきた。

私たちはその兆候をよく知っている。慢性的な疲労や冷笑的な態度(シニシズム)、パフォーマンスの低下、そしてどれだけ休んでも消耗したエネルギーが回復しない感覚だ。リーダーは、ウェルネスプログラムの活用やメンタルヘルス休暇の取得、そしてデジタルデトックスを呼びかけることで対応する。

しかし、問題が「働きすぎ」ではないとしたらどうだろう。意味のある仕事が「足りない」ことが原因だとしたら。従業員は燃え尽きているのではなく、キャリアの「さびつき、やりがいの喪失(ラストアウト)」に苦しんでいるのだ。

キャリアの「ラストアウト」とは何か

「ラストアウト」という概念は、人々が仕事への関与を失い、十分な刺激を受けられず、心理的に停滞した状態に陥ることを指す。過剰な要求の結果として生じるバーンアウトとは異なり、ラストアウトは刺激や成長、目的、あるいは機会の欠如から生まれる。その結果もたらされる症状は、バーンアウトと驚くほど似ている。モチベーションの低下、生産性の低下、情緒的な苦痛、そしてウェルビーイングの感覚の減退である。

今日の職場では、自動化がルーティン業務を消し去り、大規模なレイオフが「サバイバーズ・ギルト(またはサバイバー症候群)」を生み、そして多くの従業員が静かに関与を失っている。ラストアウトは、バーンアウトと同じくらい重大な脅威になりつつあるのかもしれない。

バーンアウトの静かな近縁

私が何十年も前にワーカホリズム(強迫的に働く状態)とバーンアウトの研究を始めた頃、世論や議論の中心は「過重労働(オーバーロード)」だった。従業員は長時間労働や非現実的な期待、そして常時接続によって押しつぶされそうになっていた。その問題は消えてはいない。実際、多くの労働者はいまも「終わりのない労働時間(インフィニット・ワークデイ)」として知られる状況に苦しんでいる。

しかし、それと並行して別の現象が現れた。多くの従業員が仕事時間の大部分を、指示を待つことや不必要な会議に座っていること、反復作業をすること、あるいはより大きな目的から切り離されたように感じる業務を片づけることに費やしている、という報告がある。あるいは、AIが業務のコアとなるやりがいのある部分を吸収し、事務的な残務だけが自分に回ってきた人もいる。

その結果は、過重労働による疲弊ではなく、関与不足による消耗である。使わなければ筋肉が弱るのと同じように、挑戦がなければ人間の可能性は劣化していく。組織心理学の研究では、以下のことが一貫して示されている。従業員に必要なのは「管理可能な業務量」以上のもの、例えば自律性や有能感、熟達、そして目的である。こうした心理的ニーズが満たされないと、しばしば関与の低下が後に続く。

次ページ > あなたは「さびつき」始めていないか? 7つの警告サイン

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事