第一印象は、ほんの数秒で形成される割には、私たちの社会生活に不釣り合いなほど大きな影響を及ぼす。誰を信頼し、避け、採用し、無視するかを左右することがある。さらには、相手が言葉を言い終えないうちに、その人が親切か、有能か、あるいは危険かといった判断を左右することさえある。
心理学者たちはずっと前から第一印象が驚くほど瞬時に形成されることを知っていた。人は顔を見てわずか39ミリ秒以内に相手の信頼性について判断を下し始めるとする研究もある。だが、一連の研究の根底に横たわる最も切実な疑問は、そうした印象は実際にはどこからくるのかというものだ。私たちが見ている顔から生じるのか。それとも、その顔を見ている側の心から生じるのか。
専門誌『Journal of Personality and Social Psychology』に2019年に掲載された研究はまさにこの疑問に答えようとした。研究チームは数千人の参加者による40万件以上の顔評価を分析し、人が信頼性や影響力、魅力といった特性について見知らぬ人をどのように評価するのかを調べた。研究の最大の目的は、第一印象のうち対象者による要素と観察する側による要素がそれぞれどの程度を占めているかを解明することにあった。
言い換えると、研究チームはあなたの第一印象のうちどれだけが実際にはあなた自身に由来するのかを正確に算出した。そして驚くべきことに、第一印象は私たちの多くが思っているほど客観的なものではないことが明らかになった。研究によると、第一印象に最も強く影響する4つの主な要素は以下の通りだ。
1. 観察者の主観
この研究の最大の発見は、第一印象は観察する人に大きく左右されるということだった。全く同じ顔を見たとしても、見る人によって相手の性格についての結論は全く異なっていた。
これは、第一印象が客観的な現実を受動的に「読み取る」ものではないことを示している。印象を持つ人が自身の経験や偏見、感情の状態、期待、性格的特徴、そして社会的に身につけた前提をそのやり取りに持ち込んでいるということを私たちは見落としがちだ。第一印象を持つというのは概して主観的な体験だ。



