10. 日本
3つ順位を上げて10位でトップ10入りを果たし、今年のランキングで最も顕著な変動の1つとなった。報告書は治安や国内の平穏さが25%改善したことを強調しており、安全で文化的にも豊かな目的地としての長年の魅力に拍車をかけている。
なぜこれらの国が「世界で最も安全」なのか
これらの国々が地球上で最も安全な場所である理由を理解することは重要だ。キリレアは、10カ国すべてが同じ基盤となる強みを持っていると語った。暴力犯罪の少なさ、政治的安定、機能する制度、低い軍事化、近隣諸国との良好な関係の組み合わせである。ただし、これらの要因は「変化が緩やかで、構築に数十年を要する」ものであり、それゆえにインデックスは年ごとにほとんど変化しないのだ。
キリレアは、グローバル・ピース・インデックスは厳密な意味での安全性ではなく平和度を測定するものであるという注意点を踏まえたうえで、次のように付け加えた。「その恩恵はデータに明確に表れている。最も平和な10カ国における暴力の経済的コストは平均でGDPのわずか2.2%であるのに対し、最も影響を受けている10カ国では23.4%に達する。訪問者にとって、これがもたらす条件には、低い殺人率、控えめな警察の存在感、安全な公共空間が含まれる。ただし、どのインデックスもトラブルのない旅行を保証することはできないが」
米国は4つ順位を下げて134位となった。報告書によると、これは政治的不安定性の指標が38.5%低下したことが要因だ。この指標における前年比の変動としてはグローバル・ピース・インデックスが始まって以来最大であり、政治的暴力は1970年代以来最高水準に達している。
キリレアが指摘する重要な注意点の1つは、グローバル・ピース・インデックスは旅行者の安全性ではなく平和度を測定するものだということだ。この指数は、武力紛争、軍事化、政治的安定性、暴力犯罪などの要因を国家レベルで捉えており、渡航勧告として設計されたものではない。高いランキングは暴力の少なさと堅固で安定した制度を示しており、これらは訪問者にとって重要な要素だが、道路の安全性、自然災害、観光地でのスリなどの日常的な問題といった実際の旅行リスクは考慮されていない。
世界で最も安全な国に関するこの調査について、キリレアは最後にこう結論づけた。「このインデックスは、個人の安全を保証するものではなく、社会の根底にある状況を示すガイドとして読むのが最適であり、旅行者は常に各国政府の渡航勧告と併せて参照すべきである」
グローバル・ピース・インデックスは、163の独立国家・地域を平和度に応じてランク付けしており、世界人口の99.7%をカバーしている。23の定性的・定量的指標を用い、(1)社会の安全・治安水準、(2)進行中の国内外紛争の程度、(3)軍事化の度合い、という3つの領域にわたって平和の状態を測定している。


