スペースX株は米国時間6月12日、待望の新規株式公開(IPO)を経て19%上昇して取引を終えた。このIPOは史上最大規模となり、イーロン・マスクの純資産は1兆ドル(約160兆円。1ドル=160円換算)の大台を突破した。
スペースXは1株150ドルで取引を開始し、19%高の160.95ドルで取引を終了した。
CNBCとウォール・ストリート・ジャーナルによると、当初の予測ではスペースXの寄り付きは175ドルと見込まれており、これは株価が30%上昇する水準だった。
スペースXは6月11日にIPO価格を1株135ドルで確定させたが、上場前の投資家からの注文は1000億ドル(約16兆円)を超えていたと報じられている。
このIPOにより、マスクは世界初のトリリオネア(資産1兆ドル[約160兆円]超)となった。6月12日の取引終了時点で、同氏の推定純資産は1兆1000億ドル(約176兆円)に達した。
6月12日の取引終了時点におけるスペースXの時価総額は、2兆1000億ドル(約336兆円)となった。
マスクの推定純資産は他の富豪を3倍以上引き離した
マスクは推定純資産で世界の富豪たちを3倍以上引き離した。6月12日時点で世界2位の富豪であるグーグル共同創業者ラリー・ペイジの純資産は2930億ドル(約46.88兆円)だった。ペイジに続くのは、同じくグーグル共同創業者のセルゲイ・ブリン(2710億ドル[約43.36兆円])、アマゾン共同創業者のジェフ・ベゾス(2486億ドル[約39.78兆円])、オラクル共同創業者のラリー・エリソン(2310億ドル[約36.96兆円])である。
複数の企業で構成されているスペースX
マスクのスペースXは複数の企業で構成されている。同社は2026年初め、マスクの人工知能(AI)スタートアップであるxAIを2500億ドル(約40兆円)相当の株式交換で買収した。xAIは2025年、SNSプラットフォームのXを330億ドル(約5.28兆円)の株式交換で買収しており、xAIとXの両社はスペースXの傘下に入っている。
スペースXはAnthropicやグーグルと高額のAI契約を締結しており、軌道上データセンターの分野で支配的な地位を確立する計画だ。スペースXによれば、このデータセンターは早ければ2028年にも稼働開始の可能性があるという。マスクは、AI需要が急増する中で地上のデータセンターが直面するリソース制約への解決策として、軌道上データセンターを位置づけている。



