スペースXの幹部や投資家も続々ビリオネアに
マスクは圧倒的に最大の勝者だが、スペースXのおかげで資産を軌道に乗せた人物は彼だけではない。サウジの王子、Twitter共同創業者、そして複数のスペースX幹部・取締役もその一員である。
新たに純資産10億ドル(約1580億円)以上の「スリーコンマクラブ」(億万長者)の仲間入りをしたのは、スペースXで長年最高財務責任者(CFO)を務めるブレット・ジョンセンだ。ロケットメーカーに対する0.07%の持分(オプションを含む)により、推定資産は12億ドル(約1896億円)となった。
この会計士は、ロケットメーカーがIPO目論見書を提出して以降に判明した、2人の新ビリオネアのうちの1人だ。もう1人は、PayPal共同創業者でベンチャーキャピタル投資家、スペースXの長年の投資家で取締役でもあるルーク・ノセックである。
ノセックの資産は、少なくとも0.19%のスペースX持分に基づけば、現在少なくとも34億ドル(約5372億円)に達する。目論見書には、同社の社長兼最高執行責任者(COO)として長年知られるグウィン・ショットウェルも記載されており、保有比率はわずか0.10%と判明した。これはForbesが当初推計していた0.27%を下回る。それでも、同社11人目の社員は推定17億ドル(約2686億円)の純資産を持ち、十分に成功している。
TwitterやxAIの投資家が2月の合併でスペースX株を得る
スペースXの「最大の勝者」には、TwitterまたはxAIの投資家だった人物が少なくない。サウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール・アルサウド王子と、トランプ大統領の中東特使スティーブン・ウィトコフは、2月にスペースX投資家となった。アルワリード王子と、トランプ大統領の中東特使スティーブン・ウィトコフは、2月にスペースXの投資家となった。これは、マスクがロケットメーカーを自身のAI・ソーシャルメディア事業xAI Holdingsと合併させ、統合会社を1兆2500億ドル(約197.5兆円)と評価した取引によるものだ。
この2月の取引では、スペースXが1兆ドル(約158兆円)、xAI Holdingsが2500億ドル(約39.5兆円)と評価された。マスクは2025年3月、AIスタートアップxAIとソーシャルメディア企業X(旧Twitter)を1130億ドル(約17.85兆円)で合併させ、xAI Holdingsを設立している。今回の取引は、その設立から1年足らずで実現したことになる。
批判者の一部は、この合併を後者(X)救済のための「ベイルアウト」と位置づけた。というのも、この取引でのXの評価額は330億ドル(約5.21兆円)だったからだ。これは、マスクと、アルワリード王子やウィトコフのような少数投資家が2022年に同社を購入した際(負債による資金調達を除く)に支払った額と、ほぼ完全に一致する。一方、投資家のフィデリティは2024年末時点で、Xの評価額を100億ドル(約1.58兆円)弱としていた。
スペースXに早くから賭けたベンチャーキャピタルなども巨額の持分を握る
ほかの大きな勝者には、早くからスペースXに賭けていた著名なベンチャーキャピタル、ヘッジファンド、プライベートエクイティのビリオネアが含まれる。たとえば、マスクの親友でスペースX取締役でもあるアントニオ・グラシアスがその1人だ。彼のValor Equity Partnersは3.7%の持分を保有しており、その価値は680億ドル(約10.74兆円)に上る。


