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2026.06.13 12:00

2026年W杯でFIFAがAI導入 全48チームに「サッカー版ChatGPT」を無償提供

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6月11日、エスタディオ・アステカでメキシコ対南アフリカのキックオフとともに幕を開ける2026年ワールドカップは、大会史上最大規模となる。参加チームは48、試合数は104、開催国は3カ国。そしてこの大会は、全チームが同じAIアナリストをベンチに帯同させる初のワールドカップでもある。

もっとも、厳密には「座って」いるわけではないし、「ベンチ」にいるわけでもない。FIFA AI Proは、クラウド上のコーチと考えた方がいいだろう。もちろん、数千試合分のサッカーを完璧に記憶している。

本質的には、フットボール(居住地によってはサッカー)向けのChatGPTだ。FIFAと大会スポンサーのレノボが共同開発し、1月のCESで発表されたFIFA AI Proは、ワールドカップ出場全48チームがFIFA独自の試合データ——2000以上の指標にわたる数百万のデータポイント——を照会し、戦術的な知見を動画、アニメーションによるリプレイ、3Dアバターとして受け取れるAIアシスタントだ。

チームはFIFA AI Proに、試合に関するほぼあらゆる質問を投げかけることができる。

・攻撃のどこがうまくいっていないのか?
・この相手に対してより良い結果につながる布陣は?
・歴史的にメッシを最もうまく守った選手は誰か?
・フランスの守備を崩す最善の方法は?
・どのミッドフィルダーがストライカーに最高のパスを供給しているか?

小国チームにこそ大きな恩恵

優勝候補、あるいは少なくとも上位進出が期待される強豪国は、すでにアナリストや分析担当のアシスタントコーチ、場合によってはデータサイエンティストを大量に抱えている。

彼らにとってFIFA AI Proは「あれば便利」程度のツールだろう。革命的な発見をもたらす可能性は低い。

しかしその対極には、キュラソーやカーボベルデといった、ワールドカップ出場国として史上最小規模の国々がいる。こうしたチームには、分析部門を設ける予算がおそらくない。彼らにとってこのようなAIツールは、わずかな改善ではなく、分析部門そのものを無償で手渡されるようなものだ。

もちろん、FIFAがこの種のテクノロジーを導入するのは今年が初めてである。実際に役立つのか——フットボールでマネーボールは機能するのか——それとも数十年の経験を持つ監督の昔ながらのサッカー勘がまだ優位性を保つのか、見守る必要がある。

しかし少なくとも理論上、FIFA AI Proは最低ラインを引き上げ、最も裕福な連盟と最も貧しい連盟の間の分析格差を縮小する。これは注目すべき興味深い要素だ。今年は例年より番狂わせが増えるのか、あるいはより独創的な守備・攻撃システムが見られるのか。

もちろん、全チームがこのツールを持っている。そして全チームが同じツールを手にすれば、全員が使う限り、ツール自体はもはや優位性にならない。そのシナリオでは、優位性は誰が最もうまく解釈し、誰が実際にその示唆に基づいて行動するかに移る。つまり、人間のコーチが人間としての判断を下す余地は残る。もう一つ注意すべき点がある。試合データの処理には2〜3時間かかる。これは準備用ツールであり、試合中の戦略エンジンではない。主導権は依然として人間にある。

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