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2026.06.13 09:30

OSの境界が消える未来──アップルがWWDCで示した「新デバイス」の可能性

アップル本社で開催された「WWDC 26」のステージには、今年9月にCEOを退任し、同社の取締役会長に就任するティム・クック氏が登壇した。会場は熱烈なスタンディングオベーションで彼を迎えた

ネットワーク通信においても、Wi-Fiとセルラー回線のシームレスなハンドオフ(切り替え)が実現する。電波状況の悪いWi-Fiをデバイスが不必要に保持し続ける事態を避けて、スループットや遅延をOSが自律的に評価しながら最適なネットワーク環境を選ぶ。

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デザインと機能の調和は「境界の消失」をもたらす。「シームレスな体験」は、ユーザーインターフェースやアプリ間連携の領域にも及んでいる。

2025年に導入された「Liquid Glass」のデザインをベースに、macOS 27はさらに細部がブラッシュアップされる。ウインドウの角の丸み、ツールバーの統一感、サイドバーのレイアウトに至るまで、ほかのOSとの間で視覚的な調和を促進した。日常的にiPhoneとMac、iPadを使いこなすようなユーザーであれば、どのデバイスの画面を開いても「Appleのシステム」であるという心地よさが深く実感できるだろう。

macOS 27 Golden Gateでは、リキッドガラスのデザインをさらにブラッシュアップ。洗練されたウインドウのデザインを採用する
macOS 27 Golden Gateでは、Liquid Glassのデザインをさらにブラッシュアップ。洗練されたウインドウのデザインを採用する

操作の文法は各デバイスの特性に最適化する

アップルは各プラットフォームによる体験の統合化を進めているが、それはiPhoneやMacなど「ハードウェアが持つ個性」を均質化するためではない。すべてのデバイスを同じ操作体系で縛るのではなく、デバイスごとのフォームファクターを尊重して、それぞれの特性を最大限まで引き出す「バランス感覚」が維持されている。

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インターフェースの設計思想に注目すると、各デバイスの身体性に根ざした独自の入力方法もまた、進化していることが見えてくる。

例えばApple Watchでは、手首の腱の動きを検知するアルゴリズムを活用し、親指と人差し指を軽くたたいたり(タップしたり)、手首を返すジェスチャーを画面の操作に置き換える。watchOS 27では、ジェスチャー操作のバラエティがさらに増える。

Apple Vision Proにおいては、空間に配置されたSiriのアイコンに視線を向けることでアプリ(=Siri)が起動し、発話などによるリクエストを受け付ける。

visionOS 27のユーザーインターフェース。空間に浮かび上がるSiriのアイコンに「視線を向ける」だけで、Siriが起動してリクエストに答える
visionOS 27のユーザーインターフェース。空間に浮かび上がるSiriのアイコンに「視線を向ける」だけで、Siriが起動してリクエストに答える
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編集=安井克至

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