AI

2026.06.16 08:15

AI活用で満足度向上も疲労は増加 効率化の先に残る手つかずの課題

stock.adobe.com

stock.adobe.com

AIを使えば仕事は楽になるはずだった。だが、効率化が進んだ先で本当に負荷は減っているのだろうか。満足度が上がったという声の裏で、別の負担が増えているとしたら、それはどんな形をしているのか。

advertisement

経営コンサルティングのボストンコンサルティンググループが、世界14の国・地域の経営幹部から従業員までを対象に実施した調査から、その輪郭が見えてきた。

満足度と疲労感が同時に増加

一般従業員の日常的なAI利用率(週に数回以上)は世界平均で74%に達し、前年の51%から20ポイント以上伸びた。インドや中東諸国が90%超と世界平均を押し上げる一方、日本は66%にとどまり、米国の62%は上回ったものの世界平均には届いていない。

利用が広がるなかで、回答者の72%が自身の職務に求められるスキルが変化したと答え、47%はAIへの指示や管理を担う役割へと業務の重心が移ったと回答した。AIを日常的に使う人のうち67%は仕事への満足度が向上したと感じているが、同時に41%が思考や判断による疲労感、いわゆる認知的負荷の増大を訴えている。

advertisement

満足度の向上と負荷の増大は、相反するようでいて同じ調査対象の中で同時に起きている。AIが定型業務を肩代わりする一方で、その分だけ判断や監督の比重が人間側に重くのしかかっているようだ。

次ページ > 定まらない捻出した時間の行き先

文=池田美樹

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事