北米

2026.06.12 08:30

トランプが「今夜イランを激しく攻撃する」と発言、軍事衝突の激化を示唆

Samuel Corum/Getty Images

Samuel Corum/Getty Images

ドナルド・トランプ大統領はトゥルース・ソーシャルへの投稿で、「今夜、イランをとても激しく攻撃する」と言明した。さらに「そう遠くない将来に」カーグ島や主要なインフラ、さらにはイランの石油・ガス市場を掌握することを示唆し、軍事衝突の激化を辞さない構えをみせた。

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米国がイランへの攻撃を相次いで実施したことで、4月上旬に合意されたばかりの停戦協定は事実上破綻したとみられる。トランプの今回の警告は、こうした緊迫した状況のなかで発せられた。

米国時間6月11日、トランプはFOXニュースとの電話インタビューで、カーグ島の掌握が自身の「本望」であるとしつつも、米国民にそれを受け入れる「覚悟」があるかは分からないと述べ、「国民は我々の撤退を望んでいるのではないか」との見解を示した。

これに先立つ10日、トランプはイラン側が恒久的な和平合意に向けた交渉を拒絶していると主張し、同国への攻撃再開を表明していた。

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米中央軍の発表によると、米軍は11日、オマーン湾を航行中のタンカーが「イラン産原油の輸送を試みた」としてこれを攻撃した。その前日にも別のタンカーへの攻撃を行っており、インド人乗組員3人が死亡したとされる。

さらに米軍は10日夜、イランの首都テヘランとその周辺の防空拠点、軍事監視システム、および通信網を標的とした大規模な複数の攻撃に踏み切った。

ニューヨーク・タイムズの報道によると、10日の一連の攻撃では、イラン南部の飲料水施設も被害を受けたという。

イラン外務省は11日に発表した声明の中で、米軍による一連の攻撃を「違法かつ犯罪的」と強く非難し、停戦協定は「事実上無意味になった」と言明した。イランは米国による攻撃への報復として、今週、バーレーン、クウェート、ヨルダンにある米軍基地をミサイルやドローンで攻撃した。

クウェート政府はこれらの攻撃を受けて領空を一時閉鎖し、11日には過去48時間の間に領空内で検知された24機の敵対的な無人機に対処したと発表した。クウェート軍はXへの投稿で「イランによる攻撃の被害は限定的な物的損害にとどまり、人的被害は発生していない」と説明している。なお、イランは8日にもオマーン沖で米軍の攻撃ヘリコプター「アパッチ」を撃墜したが、乗組員の操縦士2人は救助されている。

米国は5月下旬、イランに対し、ホルムズ海峡の再開と核開発プログラム終了に向けた枠組みの構築を求める和平案を提示したものの、イランは依然としてこの条件に同意していない。イランは過去何年にもわたり核開発プログラムの完全停止を一貫して拒否し続けており、同プログラムは自国の主権を保護するためのものであって、核兵器製造を目的としたものではないと主張してきた。現に、今回の交渉プロセスにおいてイランは核問題について公に一切言及していない。トランプは4月に停戦が始まって以来、「米国とイランは合意間近にある」との主張を繰り返してきたが、その裏では断続的な戦闘が続いていた。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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