経営・戦略

2026.06.12 10:30

OpenAIが値下げを検討、アルトマンは企業の負担増加が「深刻な問題」と認識

Nathan Posner/Anadolu via Getty Images

Nathan Posner/Anadolu via Getty Images

OpenAIは、競合のアンソロピックに対抗するために自社のAIツールの大幅な値下げを検討している。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道で明らかになった。今年後半に上場を控える中、AI導入コストの高騰を受けて、一部の企業が利用を制限し始めていることが値下げ検討の背景にある。

同紙によると、OpenAIが計画している値下げは「トークン」(AIの利用量を測定して課金するための単位)に焦点を当てたものになるという。また、OpenAIはアンソロピックも同様の動きに出ると予測している。

利用上限や制限が厳しい定額の月額サブスクリプションの代わりに、法人顧客の多くはトークンベースの従量課金によってAI製品を利用している。OpenAIのサム・アルトマンCEOは最近、このトークンにかかるコストの上昇が「極めて深刻な問題」になっている事実に言及した。

6月上旬に開催されたOpenAIのイベントに登壇したアルトマンは、多くの企業が第1四半期のうちにトークンの年間予算を使い果たしてしまう現状について、もはや「ミーム」になりつつあると語った。企業の経営陣からは「もっと効率的に運用できるようにしてほしい」との要望が彼に殺到しているという。

OpenAIがどのようにトークン価格の引き下げを実施するのか、またこの値下げがフラッグシップモデル「GPT-5.5 Pro」を含むすべての既存AIモデルに適用されるのかは、現時点では不透明だ。

同イベントでアルトマンは、同モデルの効率性を一段と高める努力を続けているとした上で、「より少ない支出でより多くの価値を顧客に提供できるよう、数多くの手段を用意する」と付け加えたが、具体的な詳細については踏み込まなかった。

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翻訳=江津拓哉

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