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働き方

2026.07.05 11:00

休暇中も「仕事から離れ」られない社員、自分の価値を生産性に縛る人の危うさ

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友人に、「1年くらい姿を消してもまだ残りそうだ」と冗談を言うほど未消化の有給休暇が多い人がいる。もちろん誇張ではあるが、休みを取ることへの彼女の反応はきわめて現実的だ。彼女は何度もこう言っている。「1〜2週間いなくても全部が普通に回るなら、会社は本当は私を必要としていないのかもしれない」と。彼女にとって「自分が不可欠であること」は、価値や献身、勤勉の証明なのだ。

彼女はワーカホリックの極端な例だが、程度の差こそあれ、同じ問題に悩む人にはよく出会う。有給休暇をまったく使わない社員もいる。形式上は休暇を取ったことになっていても、旅行中にずっとメールを確認し、ビジネスチャットで返信し、ホテルの部屋からオンライン会議に出席している人もいる。休暇中に上司から連絡が来たら即座に返答しなければ、と圧力を感じる人も多い。たとえ誰からも連絡がなくても、休暇中に仕事から切り離されることが信じられないほど難しい、と感じる人は少なくない。

なぜ、多くの社員が有給休暇の取得を「リスク」と感じるのか

多くの社員にとって、有給休暇はもはや「福利厚生」ではなく「試験」のように感じられている。休んでいる間に遅れを取るのではないか、代替可能な存在に見えてしまうのではないか、職場を離れている間に重要な案件や情報を見逃すのではないか。競争の激しい職場では、「最も献身的な社員とは、常に対応可能な人だ」という暗黙の了解がしばしば存在する。

その思い込みは奇妙な矛盾を生む。企業は燃え尽きが生産性と定着率を損なうことを理解しているため、社員に有給休暇の取得を促す。だが同時に、昇進や称賛、チャンスは、深夜にメールに返信し、メッセージに即応し、常に接続し続ける人に集まりがちだ。社員はこうした矛盾した姿勢に接することで、心理的な不安を抱くようになる。

仕事からの「仕事からの心理的解放(心理的ディタッチメント)」に関する組織心理学の研究では、物理的に職場を離れていても心理的には仕事とつながり続けるため、多くの社員が仕事のストレスから回復できないことが示されている。切り離しの不足は、情緒的消耗の増大やストレスからの回復低下とも関連づけられている。つまり、脳がオフィスを出ていないのなら、有給休暇はあまり役に立たないということだ。

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