働き方

2026.06.17 10:15

働き方改革の罠 残業が減っても職場の熱量が低下する理由

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残業時間を減らして業績を維持するためには、時間管理を厳格化し、就業時間内に業務を完了させなければならず、仕事が過密化する。つまり、以前よりも忙しくなったわけだ。そのため、仕事に対する「遊び心」や「試行錯誤」といった余裕が削られ、ひたすら目先の業務をこなすことに重点が置かれるようになる。仕事の無機質化だ。

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さらに、目先の業務に追われるあまり、同僚や部下と助け合う余裕が失われ、目標に立ち向かうチームとしての熱気も薄らいでしまった。仕事への没入、仕事への挑戦といった仕事の面白さを味わう機会も大きく減少している。

こうした、働き方改革による歪みが大きい職場ほど、上司層はマイクロマネジメントの傾向を強めていることもわかった。部下を細かく厳格に管理することで一定の業績をあげることはできるが、それでは部下の自律的成長が阻害されてしまう。そこで生じるのが、上司と部下の認識のズレだ。

部下は業務を達成したことで自身が成長したと錯覚する。だがそれは上司が手取り足取り指導した結果であり、上司は部下の成長を感じられない。そうした環境では、部下は学びに対する意識が低下し、さらに成長機会が失われることになる。

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これらの歪みがあわさることで、自身の仕事の意義が感じられなくなり、無意味なこと(ブルシット・ジョブ:クソどうでもいい仕事)をしているという意識が強まる。自分の能力をつまらない業務に浪費しているという感覚も持つようになる。そうして、職場全体の熱量が低下してしまうというわけだ。

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文 = 金井哲夫

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