歴史は繰り返す - バズワードに踊らされないために
SEO業界が経験してきたイタチごっこの歴史
SEOの歴史は、検索ユーザーに求められる検索結果を出そうとする検索アルゴリズムのアップデートと、そのアルゴリズムをハックして掲載順位を上げようとする試みのイタチごっこの歴史とも言える。そうした中で、被リンクやコンテンツを粗製濫造してサイト運営者に売りつけるといった新たな「商売」も誕生し、そうした行為を行ったウェブサイトに対して、Googleが検索結果から除外したり、掲載順位を下げるなどのペナルティを課すといったことも繰り返し行われてきた。
ただ、小手先のノウハウは模様が容易であり、企業の競争力の強化につながらないだけでなく、これまでのSEOの歴史を見ると、Google側も「ノウハウ」化された要素については、それが検索結果に影響を与えないようアルゴリズムを改変するという対応を行うという対応を繰り返しており、AEOやGEOについても、現在の状況だけを見て、小手先の対応に経営資源を分散させることは得策とは言えない。
特に先日公開されたGoogleの「公式ガイド」で不要とされた項目を、引き続き、AEO・GEO対策メニューとして提案された場合には注意が必要である。
本質に集中する経営判断を
AIの台頭により、検索結果の「見た目」は変わっているが、検索エンジンに求められる本質的な役割に大きな変化はなく、Googleも自ら発表した「公式ガイド」において「価値あるコンテンツを作り、第三者から推奨される情報源になるという不変の原則に集中せよ」と明言をしている。
次々に現れるバズワードや、ツール/ソリューションベンダーのポジショントークに振り回されることなく、本質をしっかりと理解した上で、目的を明確化して臨むことが検索エンジンマーケティングにおいて成功収めるための条件となる。これもまた、AI時代においても変わることのない勝利の方程式と言えるのではないだろうか。
泉浩人(いずみ・ひろと)◎慶應義塾大学経済学部卒、米国ジョージタウン大学 MBA修了。三井銀行、フォード自動車等を経て、オーバーチュア(現ヤフー)の日本進出に参画。2006年にルグランを設立。ビッグデータを活用したAKB48選抜総選挙予測が注目を浴び、2014年日本広告学会クリエイティブフォーラムで最優秀賞を受賞。2026年5月にはJR西日本と共同開発で「鉄道×気象」データ活用の新広告サービス「Railcast Ads」の提供も開始した。


