欧州

2026.06.11 10:00

顔を検出し頭部を撃つ新型ドローン、ウクライナが使用か 「スローターボット」の恐怖

ウクライナのFPVドローンが飛翔体を発射してロシア兵の頭部を攻撃したとみられる画像(テレグラムで共有された動画から)

時は流れて2026年、似たようなクワッドコプターがウクライナのいたるところを飛んでいる。現在は、その多くがAI能力を備えるようにもなっている。これはスイス発祥で米国とドイツに拠点を置くAuterion(オーテリオン)や、ウクライナのThe Fourth Law(ザ・フォース・ロー、TFL)といった企業のおかげだ。これらの企業は、小型ドローンをスマート弾薬に変える追加モジュールを開発した。このモジュールは終末誘導機能を備え、搭載すればドローンは攻撃の最終段階で自律的に目標を捕捉・追尾できるようになる。

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これまで、こうした自律システムは車両に対する命中率を高めるために用いられてきた。これを組み込めば、ドローンは操縦士との通信が遮断されるほどの強力なジャミング(電波妨害)下でも行動できる。一部のメーカーによれば、AIを活用するFPVドローンの命中率は80%程度と、手動で操縦する場合の約40%の2倍に達するという。価格もたいして高くなく、オーテリオン製の自律飛行モジュール「TFL-1」を搭載したFPVドローンのベーシック版の場合、1万8500フリブニャ(約6万6000円、約410ドル)程度と、一般的なFPVドローンと大差ない。簡素なAIターゲティングシステムのなかには、100ドル(約1万6000円)程度のシングルボードコンピューター「Raspberry Pi Zero(ラズベリーパイ・ゼロ)」など、もっと安価なハードウェアを利用するものもある。

現在、ウクライナ軍が最優先に取り組んでいることのひとつは、ロシア軍の歩兵に対する攻撃である。ウクライナ無人システム軍のロベルト・“マジャール”・ブロウジ司令官は折りに触れて、主要な目標はロシア軍の人員を補充できる数よりも速いペースで排除していくことだと、あけすけに述べている。その数は月に3万人あまりだ。彼が示している数字によれば、ウクライナ軍のドローンはそれを達成しているもようだ。

ドローンによる撃破数はここへきて急増している。その一因は、自動で目標をロックオンし、撃破プロセスを完了する新型対人ドローンの配備にあるのかもしれない。

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「敵は戦闘用の人工知能を搭載した改良型戦術ドローンを使い始めた。顔の輪郭とそれに対応する熱シグネチャーが無人航空機の「頭脳」に読み込まれ、自動で目標に照準を合わせるようだ」。ロシアのテレグラムチャンネル「RusPanorama」は前出の動画を共有し、こう警鐘を鳴らしている

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翻訳・編集=江戸伸禎

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