ヘルスケア

2026.06.10 08:54

ウェルネス・リトリートは健康効果があるのか―神経科学者が解説

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長期的なストレスは時間とともに脳を変化させ、気分、記憶、行動、注意力、さらには意思決定能力にまで影響を及ぼす。「ウェルネス・リトリートが効果をもたらす重要な理由の1つは、日常のストレスから逃れ、ストレスの影響から身を守る活動に取り組むことができるからです」と、タスマニア大学の神経科学者で世界保健機関(WHO)の健康大使を務めるライラ・ランドウスキー博士は語る。博士は、ヘルスリトリートがもたらす他の効果についても説明している。

日常から離れる

私たちは皆、スマートフォンに釘付けになり、次から次へと走り回っているため、散歩に行く、友人と話す、日記を書く、自然の中に出かけるといった大切なことを忘れがちだ。ウェルネス・リトリートでは、こうしたご褒美と考えていたものが人生の中心となり、習慣をリセットすることができる。

博士は、運動、社会的つながり、自然の中で過ごす時間、日光といったライフスタイル要因が、脳の化学反応に深い影響を与えることを示す新たな証拠が出てきていると説明する。こうしたものがリトリートで豊富に得られることは驚くべきことではない。

旅行をして他者とつながると、気分を改善し、不安やうつ病の感情を軽減する神経化学物質が放出される。好きな人と交流することで、オキシトシンの生成も促進され、つながりを感じさせ、ストレスホルモンであるコルチゾールの減少につながる。

他者とのつながり

ほとんどのヘルスリトリートは、他者を知り、自分を知ってもらうというつながりに焦点を当てている。研究によると、このようなつながりやコミュニティの感覚は、帰属意識や幸福感の向上につながり、ストレスのバイオマーカーを減少させる。笑顔を共有するだけでも、脳の感情と脅威処理中枢(扁桃体)の活性化が減少し、最終的には怒りや攻撃性の感情が軽減される。「また、非常に心地よいものであり、慰めの言葉がオキシトシンの放出をもたらすことが分かっています」。これは、人とのつながりを感じさせるホルモンだ。オキシトシンはまた、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを低下させ、よりリラックスした気分にさせる。

自然に囲まれる

リトリートが豊かな緑に囲まれていると効果的だ。日光を浴びて1日を始めると、概日リズムがリセットされ、夜の睡眠が改善される。また、気分も向上する。屋外で過ごす時間が長くなるほど(そして日が長くなるほど)、ドーパミン、セロトニン、エンドルフィン、ビタミンDの合成が増える。歩き回って自然を楽しむことで得られる身体活動は、特にそれを運動に変えると、脳の健康に影響を与える。運動は、ポジティブな気分に関わるほぼすべての神経化学物質の生成を増加させる。そして、グループスポーツをするなど、運動が楽しく遊び心のあるものであれば、エンドルフィンも放出される。その結果は?気分の向上、リラックス、至福の感覚だ。

感謝の実践

感謝は、ウェルネス・リトリートの有益な効果の大きな部分を占めている。意識的な感謝の実践がなくても、周囲でそれがモデル化されているのを目にすることが多い。

forbes.com 原文

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