なぜオープンマインド思考が認知能力と結び付くのか
能動的なオープンマインド思考がなぜ高い認知能力とこれほど一貫して結び付くのかを理解するには、人格についてのより広範な科学に目を向けることが役立つ。
学術誌『米国科学アカデミー紀要 (PNAS)』に2023年に掲載されたメタ分析では数百件に及ぶ研究から得られた数十年にわたる知見を基に、経験への開放性という人格特性において、知的好奇心が知能と最も強くかつ一貫して正の相関を示していることが明らかになった。これは調査対象となった他の人格特性よりも強く関連していた。
美学への開放性でも、刺激を求める姿勢でも、感情への開放性でもない。高い認知能力を最も確実に示していたのは、アイデアと自らの思考と真摯に向き合う姿勢だった。能動的なオープンマインド思考とはそのような特性が日常的な行動として現れたものだ。つまり、経験への開放性が実践へと変わったものだ。
その根底にある動機づけには心理学の文献で「認知欲求」という名称がつけられている。これは、努力を要する難しい思考を消耗するものとしてではなく、やりがいのあるものとしてとらえる傾向を指す。認知欲求が高い人は説得力のある反論に直面しても防御的な態度を取ることはない。むしろ、それによってさらに関与が深まる。
専門誌『Journal of Intelligence』に2024年に掲載された縦断研究では、潜在変化得点モデルを用いて思春期の341人を1年追跡した結果、双方向の関係が明らかになった。流動性知能が認知欲求の成長を促し、認知欲求が流動性知能を向上させるという相乗効果が確認された。
だからこそ心理学者たちは、自分を優柔不断だと表現する人、つまり頻繁に考えを変えたり、自信満々に自分の立場を表明することが苦手な人は鋭い思考力を持つことが多いと指摘する。そうした人の不確実さは認知システムが正しく機能している証拠であり、すでに固めた見方に固執するのではなく、絶えず新しい情報を取り入れていることを示している。


