自動運転トラックで「日本の物流の未来」を支える
羽賀雄介|ロボトラック

全産業平均と比較して長時間労働で低賃金──日本の物流業界が抱える構造的課題は「2024年問題」として表面化し、ドライバー不足を背景に廃業を余儀なくされる事業者も現れている。政府はその解決に向け、2030年までに自動運転トラック1000台の社会実装という野心的な目標を掲げた。
この問題に真正面から挑むのが、ロボトラックだ。2024年設立の同社は、高速道路を中心とする幹線輸送に対応した大型トラック向け自動運転システムを開発。トラックOEMとシステム搭載車両を共同開発し、導入時のライセンス料と走行距離に応じた従量課金の両輪で収益化するモデルを描く。
代表の羽賀雄介は三菱商事、「空飛ぶクルマ」を開発するSkyDrive COOを経て、ロボトラックを共同創業。同じく共同創業者で取締役を務めるナン・ウーは、早稲田大学で自動運転の研究に携わったあと、米国スタートアップの共同創業者として世界初のトラック自動運転システムの開発を主導した経験を有する。
設立から1年以内に新東名高速道路の駿河湾沼津SA~浜松SA間で100kmの大型トラックの自動走行テストに成功、2026年3月にはオリックス自動車・豊田通商との各コンソーシアムで国内初の自動運転セミトレーラーの公道実証を完遂した。2028年度に製品の上市を計画、羽賀は「社会課題を解決することで日本発のユニコーン企業を本気で目指す」と意気込む。
羽賀雄介◎慶應義塾大学を卒業後、三菱商事に入社し、自動車事業・宇宙航空事業などに従事。その後SkyDriveにCOOとして参画し、空飛ぶクルマ・ドローンに関するビジネス全般を所掌、同社の成長組織を大きく貢献。2024年にロボトラックに共同創業者として代表取締役CEOに就任。


