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2026.06.10 09:30

スペースXのIPOを控え、Cursorの年換算売上高が6400億円に到達

Robert - stock.adobe.com

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人気のAIコーディング企業Cursorは、イーロン・マスク率いるSpaceX(スペースX)による買収が見込まれる中、新たな財務上の節目に達した。事情に詳しい人物によると、同社の年換算売上高は先週、40億ドル(約6400億円。1ドル=160円換算)を突破したという。

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この数字は、コーディングモデルに巨額の投資を注ぎ込んできたAnthropicやOpenAIとの激しい競争にもかかわらず、Cursorの事業が依然として急成長していることを示している。今回の年間換算売上高は、4月下旬の30億ドル(約4800億円)、2月の20億ドル(約3200億円)から増加したものだ。

Cursorは当初、個人開発者向けツールとして始まったが、現在は企業向け販売に注力している。同社が5月下旬にForbesに明らかにしたところによると、総ランレート、すなわち現在の売上ペースを年換算した額の75%は企業顧客からのものだ。同社によれば、企業向け事業は2025年第4四半期と比べ、第1四半期に3倍に成長した。

事情に詳しい人物によると、今回の売上成長は、Cursorが2月に投入したエージェント型ツール「Cloud Agents」の立ち上げが一因だという。売上高の急増は、同社がマスクとの結びつきを強める中で、新たな需要が生じていることを示している可能性もある。

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この節目は、Cursorが有力な競合に対して守勢を強める中で訪れた。同社は、MIT(マサチューセッツ工科大学)で出会った4人の友人によって2022年に設立され、AIコードという新興分野で早くから先頭を走る注目企業だった。しかし、Anthropicと同社のツール「Claude Code」の大きな進歩により、Cursorをはじめとするコーディング系スタートアップは厳しい立場に置かれている。Anthropicが昨年末に発表した「Opus 4.5」モデルは、AIコーディング分野の流れを変えるものとして業界全体で受け止められた。Cursorはその後、市場での自社の地盤を守るため、社内で「戦時体制」へと移行した。

その後、CursorはSpaceXとの間で、SpaceXのスーパーコンピューター「Colossus」を使って自社モデルを訓練する600億ドル(約9.6兆円)規模の契約を結んだ。現在、今週後半に予定されているSpaceXの歴史的なIPOの直後に、同社がCursorを買収すると見込まれている。

Cursorのエンジニアリング担当副社長で、200人規模のエンジニアリング・製品チームを率いるティド・カリエロは先月、この買収によって終了する製品はないとForbesに語った。むしろ、インフラ強化によってCursorのモデルは性能が高まると同氏は指摘した。「私たちは長い間、計算資源に制約されてきました。ですから、その状況から抜け出せるのは非常に楽しみです」と、同氏は当時述べていた。

一方、Cursorや同種のAIコーディングツールは、ソフトウェアエンジニアリング業界を大きく変えた。Cursorが先月公表した報告書によると、AIコーディングツールを使う開発者の上位1%は現在、中央値に位置するアクティブユーザーに比べ、1日あたり46倍多くのAI生成コードを書いている。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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