マーケット

2026.06.09 09:00

OpenAIがついに上場へ、IPO申請書類を非公開で提出と発表

Tomohiro Ohsumi/Getty Images

Tomohiro Ohsumi/Getty Images

OpenAIは米国時間6月8日の短い声明で、新規株式公開(IPO)に向けてS-1(新規公開株の登録届出書)を非公開で提出したと発表した。人工知能分野のライバルであるAnthropic(アンソロピック)が同様の手続きを行ってから約1週間後のことであり、業界最大手の複数企業が上場準備を進めている。

advertisement

6月8日夕方に発表された短い声明の中で、OpenAIは非公開での書類提出がリークされると予想し、早期に発表することを決めたと述べている。

同社は、注目度の高いIPOの実施時期についてはまだ決定していないとし、「非公開企業のままの方がやりやすいことがあるため、しばらく時間がかかるかもしれない」と警告した。

ChatGPTを開発した同社は、数カ月前から上場を計画していたと報じられており、ウォール・ストリート・ジャーナルは5月、同社がゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーから近日中の書類提出に向けた助言を受けていると報じていた。

advertisement

この発表は、アンソロピックが非公開で上場に向けた書類を提出してから約1週間後、また2月にAI企業xAIと合併したイーロン・マスクのロケット・衛星企業スペースXが同様の動きを見せてから数週間後のこととなる。

OpenAIの声明全文

「我々は最近、非公開でS-1を提出した。リークされると予想されるため、ここで発表することにした。タイミングについてはまだ決定していない。非公開企業のままの方がやりやすいことがあるため、しばらく時間がかかるかもしれない。しかし、これは複雑なトレードオフの問題であり、今回の提出により、最終的にそれが最善であれば、より早く上場するという選択肢が得られる」

資金調達で先行するアンソロピック

直近の資金調達ラウンド後のOpenAIの評価額は8520億ドル(約137兆円)となる。同社が3月に発表した。同社はアマゾンやソフトバンクグループを含む「戦略的パートナー」から約1220億ドル(約19兆6000億円)を調達したと述べている。元OpenAI社員が設立したアンソロピックは最近、資金調達で先行しており、5月の資金調達ラウンド後に9000億ドル(約144兆円)超の評価額に達した。

今回の書類提出は、マスクがOpenAIとそのCEOであるサム・アルトマンに対する注目の訴訟で敗訴してからわずか数週間後のことでもある。スペースXとテスラを率いるこの億万長者は、同社が非営利団体から営利企業へと移行したことを理由に訴訟を起こした。マスク自身もかつて同社の理事会に名を連ねていた。カリフォルニア州の陪審は最終的に、マスクの訴訟提起は時期を逸していたと判断し、裁判官は5月に訴えを棄却した。

OpenAIが現時点で黒字化しているかどうかは依然として不明だ。同社は昨年、ChatGPTやその他のAIツールのサブスクリプションから約130億ドル(約2兆800億円)の収益を上げたとニューヨーク・タイムズが1月に報じており、2026年にはその収益を3倍にすると見込んでいる。しかし、ウォール・ストリート・ジャーナルは4月、OpenAIが収益目標と新規ユーザー目標を達成できなかったと報じており、アンソロピックやグーグルなどの競合との競争が激化する中、新たなデータセンターに数十億ドルを追加投資しながら競争力を維持できるかどうかに疑問が投げかけられている。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事