「異世界」からの脱出──米国と世界市場が求める日本アニメの新潮流

米ニューヨーク、2023年11月19日。ニューヨーク市のジェイコブ・ジャビッツ・センターで開催された「Anime NYC」2日目、『陰の実力者になりたくて! 2nd season』パネルに登壇し、話す中村浩史監督(Photo by Slaven Vlasic/Getty Images for AMC Networks)

海外で通用するアニメシリーズ

KADOKAWAの2025年決算資料における売上上位10タイトルの売上高 (C)KADOKAWA
KADOKAWAの2025年決算資料における売上上位10タイトルの売上高 (C)KADOKAWA

KADOKAWAは今後も異世界アニメの企画承認と制作を続ける。2026年にリリース予定の作品も数多い。

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『Re:ゼロから始める異世界生活』は2025年におけるKADOKAWAの最大ヒットフランチャイズであり、今年のクランチロール・アニメアワードで「ベスト異世界アニメ」を受賞した。同ジャンルのほかの好調シリーズには『陰の実力者になりたくて!』、『盾の勇者の成り上がり』、『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』がある。

注目すべきは、アニメ・映画セグメントに限っても『【推しの子】』が売上高で他の全タイトルを上回っている点だ。

2024年決算資料に掲載されたKADOKAWAの有望アニメ作品昨年のリストと比べると、『盾の勇者の成り上がり Season 4』、『New PANTY & STOCKING with GARTERBELT』、『紫雲寺家の子供たち』など、一部タイトルは実際の売上が期待に届かなかった可能性が高い。

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KADOKAWAは、2025年度第4四半期が好調だった主因として、『【推しの子】』第3期、『メダリスト』、『勇者刑に処す』を挙げている。海外売上は2025年度第3四半期と比べて3倍に伸びた。これは、こうした多様なシリーズが世界規模で海外の視聴者を引きつける力を持つことを示している。

総じて、2025年度のKADOKAWAのアニメ事業は、第1四半期から第3四半期までの売上高が、異世界を含む新作タイトル数が増えたにもかかわらず、2024年度より目に見えて低かった。

KADOKAWAの2025年決算資料におけるアニメ事業の売上高(C)KADOKAWA
KADOKAWAの2025年決算資料におけるアニメ事業の売上高(C)KADOKAWA
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